大学受験を乗り切るには、志望大学・志望学部に合わせた受験対策が必要です。
出題傾向を掴み効率よく勉強できれば、限られた受験対策期間でも偏差値を積み上げることができるでしょう。
今回は、立教大学の世界史難易度について解説します。
学部別の世界史難易度にも触れるため、参考にしてみましょう。
立教大学の世界史の難易度はどれくらい?
まずは、立教大学全体の世界史について解説します。
ざっくりとどのような傾向があるか知りたいときに、お役立てください。
立教大学の世界史全般の難易度
立教大学の世界史は、基本的に60分間の回答時間を設けています。
世界史・日本史ともに古代から現代史まで幅広く出題する学部が多く、試験範囲が広めです。
幅広い知識が求められること、単元・時代を横断する複合問題が多いことなどが影響し、難易度が高くなっています。
基本的には教科書の範囲からしか出題されないものの、出題形式の幅が広く、章末問題だけでは対処できません。
また、記述式の問題もあるため「標準レベルだから」と手を抜くことができない点に注意しておきましょう。
立教大学の世界史の合格最低点から見る難易度
受験勉強では、100点を目指した勉強ではなく、合格点を取る勉強が大切です。そのためまずは目指すべき合格点を明確にしていきましょう。
しかし立教大学は多くの大学と違って合格最低点を公表していません。
ですが受験者の成績開示や問題の難易度から逆算して目安は出せます。
立教大大学の世界史では、なるべく8割を目指しましょう。
人気のある立教大学では合格最低点が非常に高いと予想されます。
そのため8割をとれるように勉強していきましょう。
立教大学の世界史の問題レベルから見る難易度
立教大学の世界史は、設問数が少なめです。
大問はわずか2題で構成されていること、設問数は40~50問程度であることから、比較的ボリュームは少ない科目と言えるでしょう。
他の大学の世界史や共通テストと比較しても、コンパクトにまとまっていることが分かります。
その分、わずかなミスも許されません。
1点の違いが合否を分ける激戦になりやすく、すべての問題を確実に回答するのが理想とされています。
「問題数が少ないから」「難易度はそう高くないから」と楽観視せず、手堅い受験勉強をしていきましょう。
立教大学の世界史の分野ごとの難易度
ここからは、立教大学の世界史を単元や出題方式ごとに細分化しながら解説します。
誤文選択に耐えられるスピード力をつけよう
どの学部でも、必ずと言っていいほど誤文選択問題が出ます。
時代・人物・国・数値など僅かな違いを見つけなければいけない形式のため時間がかかり、集中力を乱す要因になるでしょう。
そのため、日常的に誤文選択問題に触れ、慣れておく必要があります。
知識をいくつかセットでインプットできれば覚えやすくなりますので、おすすめです。
相互の関係性を理解しておこう
立教大学の世界史は、特に記述形式の問題レベルが高いです。
学部によってはかなり多めの文字数で論述が求められる場合もありますので、必ず記述対策は行っておきましょう。
特に、「事象が起きた理由」「事象によってどんな影響が出たか」などを把握しておくのがポイントです。
ただ知識を問うだけの問題が出されることは少ないので、相互の関係性を重視したアウトプットをしておくとよいでしょう。
時代ごとではなくテーマごとの歴史を確認しよう
時代ごとに区切った出題がされることは、あまりありません。
むしろ時代ごとの変遷や変化に着目し、テーマごとに縦割りで出題する傾向が強いです。
一般的な教科書や参考書は時代ごとにページを分けて解説されていますが、宗教史・文化史・文学史・政治史・経済史・外交史などテーマごとに分けて多角的に学んでいくのがよいでしょう。
立教大学の世界史難易度を学部別にご紹介
ここからは、立教大学の世界史難易度を学部別に紹介します。
既に志望学部が決まっている人は、ぜひチェックしてみてください。
文学部の世界史難易度
文学部の世界史は、少し問題数が多く50問以上になる年度が存在します。
基本的に教科書レベルの問題を扱うことが多いですが、年代関連の難問が出ることもあるため注意しておきましょう。
東欧・東南アジア・内陸アジアなど、受験生が見落としやすい地域からの出題があることにも注意が必要です。
異文化コミュニケーション学部の世界史難易度
異文化コミュニケーション学部の世界史も問題量が多く、50問以上になる年度が存在します。
テーマ史の割合が高く、ひとつの問題に複数の知識をフル活用しないといけないシーンが多いため引き出しの多さが問われるでしょう。
複合問題も多く、丸暗記に頼らない対応力が求められます。
経済学部の世界史難易度
学部の世界史は、用語・人名を含む記述問題が多いです。
漢字で正確に記述できるよう、対策しておきましょう。
また、年代を問う問題も頻出であり、時代の流れを追った理解が必要です。
前後問題なども多く扱われるため対策しておくことをおすすめします。
経営学部の世界史難易度
経営学部の世界史は、配列問題が多めです。
出来事と出来事の順番を問うような問題が多く、ときに文化史・宗教史・国交史・戦争史などさまざまなテーマから複合的な選択肢が用意されるため難易度が高いと言えるでしょう。
また、通貨史など学部特有の問題も多いためテーマを限定せず対策するのが理想です。
理学部の世界史難易度
理学部では、世界史を使った入試がありません。
数学・物理・化学・生物・外国語を使った試験のみとなっています。
社会学部の世界史難易度
社会学部の世界史では、字数指定のない1~2行程度の記述問題が扱われます。
人名・地名などを漢字で書くことはもちろん、ある程度の文章表現力を求められる点に注意しておきましょう。
法学部の世界史難易度
法学部の世界史は、テーマ史が多めです。
特に法律・国交関連の歴史は注意深くチェックしておきましょう。
ひとつの問題で複数のテーマを扱う問題もあるため、多様な演習問題にチャレンジしておくことをおすすめします。
観光学部の世界史難易度
観光学部の世界史は、独特のテーマを扱うことが多いです。
過去には「馬をめぐる歴史」「カリブ海の歴史」「ユーラシア大陸における3つの帝国」など、オリジナリティのある問題が出されたこともありました。
観光学部の過去問は早めに目を通し、かけている知識があれば補える時間を確保しておきましょう。
コミュニティ福祉学部の世界史難易度
コミュニティ福祉学部の世界史は、標準レベルです。
未学習の範囲がないよう網羅的に学び、基礎・基本を徹底していきましょう。
現代心理学部の世界史難易度
現代心理学部の世界史は、標準レベルです。
未学習の範囲がないよう網羅的に学び、基礎・基本を徹底していきましょう。
立教大学の世界史難易度はMARCHの中で高い?
立教大学の世界史は、MARCHランクの他大学と比較して少し高い傾向にあります。
問題量や試験時間は他大学とそう大きく変わりませんが、複合問題やテーマ史が出されるため事前に演習の方法を考えておかなければ対策しづらい点が難易度を押し上げる要因となっています。
MARCHの世界史難易度ランキング
MARCH全体の世界史難易度も、立教大学と同等です。
難問・奇問を出す大学がほとんどなく、基礎・基本寄りでありながらひとつひとつの問題への配点が高いなど、立教大学と共通するポイントが多いです。
しかし、明治大学は近現代史からの出題が多い、法政大学は時代ごとの縦割り問題が多いなど、大学ごとに多少出題傾向は違います。
他大学の過去問も参考にしながら演習量を増やし、対策していきましょう。
立教大学の世界史で高得点を取るためのコツとは
最後に、立教大学の世界史で高得点を取るコツを紹介します。
簡単な問題を落とさない
立教大学の世界史はボリュームが少なく、1点を争う激戦になりやすいです。
そのため全体の平均点が高めになり、イージーミスが命取りになることもあるでしょう。
このような環境で高得点を出すには、簡単な問題を落とさないことが大切です。
取れる問題を確実に取り、点数を積み上げていきましょう。
早慶上智レベルの過去問にもチャレンジしておく
立教大学の世界史は、早慶上智レベルになることもあります。
特に2019年度の立教大学の世界史は平均点が低く、多くの受験生が戸惑ったとわかります。
立教大学における志望学部以外の過去問を解くこともおすすめですが、可能であれば早慶上智レベルの過去問にもチャレンジしておくことをおすすめします。
8割を目指して勉強する
立教大学は合格最低点を公開していませんが、自己採点と合否の結果を照らし合わせると80%程度獲得していれば合格しやすいことが分かっています。
最低でも72~73%の獲得が必要になるでしょう。
確実に合格したいのであれば最低でも75%、問題が簡単になった年度では80%を狙う必要があります。
受験当日に出題傾向が難しいか簡単かを判断するのは難しいため、最初から8割目指して対策しておくのがおすすめです。
テーマ史対策は重点的に
立教大学の世界史では、時代ごとに縦割りの問題が出ることはほとんどありません。
ほとんどがテーマ単位の出題であるため、テーマ史対策は必須と言えるでしょう。
同様に、テーマごとの複合問題も多く、ひとつの問題に多くの知識をフル動員させるようなシーンが多いです。
一問一答用の参考書はあくまでも世界史用の単語帳と割り切り、テーマ史や複合問題に対応した問題集を繰り返すのが理想です。
解説が手厚い参考書・解説書なども併用し、わからない点があれば都度戻って確認する根気が必要です。
まとめ
立教大学の世界史は、MARCHランクの他大学と比較しても高めです。
問題数が限られているため激戦になりやすく、複合問題が多いため初見で慌てないよう注意しておく必要があるでしょう。
反対に、立教大学の世界史対策が十分にできていれば同レベルの大学にも十分通用する世界史スキルを身に着けられます。
併願も視野に入れ、早い段階から対策を進めていきましょう。