立教大学理学部の入試概要
まずは、立教大学理学部の入試概要を紹介します。
基本的な入試情報を仕入れ、受験の可否を検討していきましょう。
募集人員
立教大学理学部の募集人員は、学科により異なります。
数学科が66名、物理学科が77名、化学科が77名、生命理学科が72名、合計で292名を募集します。
立教大学内では小規模の学部であり、文系学部中心の大学だと分かります。
入試形式ごとの入試科目と配点
次に、入試形式ごとの科目を解説します。
ここでは、一般入試と大学入学共通テスト利用入学試験に分けて、チェックしていきましょう。
一般入試
理学部の一般試験は、3科目の受験が必要です。
・数学
・理科
・外国語
なお、後述しますが外国語の試験は当日実施されません。
英語資格・検定試験のスコアもしくは大学入学共通テストの「外国語」を用いた採点になるため、あらかじめ承知しておきましょう。m
大学入学共通テスト利用入試
理学部の大学入学共通テスト利用入学試験は、4科目型と6科目型に分かれます。
4科目型の場合の科目は、以下の通りです。
・数学ⅠA
・数学ⅡB
・外国語
・物理、化学、生物から1科目
物理学科の理科は、物理・化学・生物・地学と選択科目の幅が増えることや、化学科の理科は化学のみしか選択できない点に注意しましょう。
6科目型の場合の科目は、以下の通りです。
・外国語
・国語
・数学ⅠA
・数学ⅡB
・物理、化学、生物から2科目
物理学科の場合は物理が、化学科の場合は化学が必須選択となるため、事前に要項を確認しておくことがポイントです。
自分の得意科目を見極めたうえでの出願が肝となってくるでしょう。
2022年度の入試日程
ここでは、2022年度の入試日程について紹介します。
同じく、一般入試と大学入学共通テスト利用入学試験に分けてチェックしていきましょう。
一般入試
・出願期間
Web出願:2022年1月6日(木)~1月19日(水)
・書類送付締切日
1月20日(木)
・試験日
2月6日(日)
2月9日(水)
2月12日(土)
2月13日(日)
2月11日(金)
・第1回合格者発表日
2月24日(木)
・入学手続締切日(第1回合格者)
3月2日(水)
・第2回合格者発表日
3月9日(水)
・入学手続締切日(第2回合格者)
3月15日(火)
第3回合格者発表日
3月17日(木)
・入学手続締切日(第3回合格者)
3月23日(水)
・第4回合格者発表日
3月25日(金)
・入学手続締切日(第4回合格者)
3月29日(火)
大学入学共通テスト利用入試
・出願期間
Web出願:2022年1月6日(木)~1月14日(金)15:00
・書類送付締切日
1月14日(金)
・合格者発表日
2月15日(火)
・入学手続締切日
3月2日(水)
立教大学理学部の入試傾向と対策
ここからは更に踏み込んで、理学部の入試傾向と対策法を紹介します。
科目ごとにピックアップしますので、受験科目に関する情報は特にチェックしておきましょう。
英語の入試傾向と対策
まずは、英語の入試傾向と対策を紹介します。
立教大学は理学部に限らず全学部で英語の入試概要に変更があったため、特に注意が必要です。
英語の基本情報
立教大学理学部では、一般試験における外国語の筆記試験がおこなわれません。
2022年度入試からの変更であるため、忘れずに入試概要はチェックしておきましょう。
英語資格・検定試験のスコアもしくは大学入学共通テストの「外国語」を用いた採点がおこなわれます。
立教大学に活用できる「各種検定試験」にあたる英語外部試験は、下記の通りです。
・ケンブリッジ英語検定
・実用英語技能検定
・GTEC
・IELTS
・TEA
・TEAP CBT<
・TOEFL iBT
いずれも立教大学出願期限初日から遡り、2年以内に受験して取得したスコアが有効となります。
複数回受験している場合は、最も高いスコアを活用できるため、何度か挑戦しながら最高記録を伸ばしていくことがおすすめです。
傾向と対策
基本的に、自分が受験する科目の傾向に合わせていくのがよいでしょう。
ケンブリッジ英語検定の結果で臨むならケンブリッジ英語検定用の対策を、英検で臨むなら英検用の対策をすることが必須です。
そのため、早期のうちにどの科目で受験するのか、決めておくことが重要です。
決めかねる場合は、他学部や他大学とも併願しやすい大学入学共通テストに的を絞り、基礎・基本重視で点数を積み重ねていくことがおすすめです。
数学の入試傾向と対策
立教大学の数学は学科ごとに多少傾向が異なり、数学科は大問4つ、物理学科・化学科・生命理学科は大問3つで構成されることが多いです。
どの学科も大問1は小問集合であるため、なるべくスピード重視で解きましょう。
よく出るのは微分積分・極限・数列であり、重点的に対策しておくことがおすすめです。
物理の入試傾向と対策
特定の単元に偏ることなく、幅広く出題されるため網羅的な学習が欠かせません。
基本的に基礎~標準レベルの問題であることが多いですが、エネルギー保存則や運動量保存則の単元では比較的難易度の高い問題が出されます。
標準レベルの枠を超えて対策しておけば、より安心できます。
化学の入試傾向と対策
無機単元より有機単元からの出題が多く、構造式の決定や異性体などの分野で特に出題割合が高くなります。
難易度は他科目よりも高めに作られていることが多く、標準問題以上の対策が求められるでしょう。
大学入学共通テスト対策だけでは網羅できないこともあるため、注意が必要です。
生物の入試傾向と対策
大問数が年度により異なりますが、およそ4~5題の範囲になることが多いです。
遺伝に関する問題が頻出であり、動物の反応・タンパク質の単元が多くみられます。
ただし、生命理学科については学科の特性が活かされ、遺伝情報・進化・系統単元からの出題がよく見られます。
出願学科との相性がよさそうな単元についてはより念入りに勉強しておきましょう。
立教大学理学部に合格するための勉強法
ここでは、立教大学理学部に合格するための勉強法を紹介します。
学科ごとの傾向はもちろん、学部全体の傾向にも目を光らせておきましょう。
実験やグラフの引用が多い
理科科目では特に、実験やグラフの引用が多めです。
なぜその実験をするのか、どんな結果を得て次に反映させるかなど結果以外の項目を問うようなものも多く、背景も含めて理解しておく必要があるでしょう。
また、グラフ・表・図形・統計情報から必要な情報を読み取るトレーニングも必要です。
問題の出題形式が幅広い
知識を問う一問一答形式の問題、数式を解く計算問題、提示された資料から情報を読み取る考察問題など、出題形式の幅が広いです。
科目ごとの基礎知識をつけることに加え、多種多様な問題に対応できるよう、初見力を磨いていきましょう。
演習量を増やし、日常的に多くの問題に触れておくことが大切です。
記述のない科目がない
一般試験においては、記述形式での出題がない学部はありません。
どの科目を選択しても少なからず記述での解答が求められるため、基本的な表現力は身につけておく必要があるでしょう。
また、出題によっては特定の単語が入っていないと途中点しかもらえないケースも多いです。
独学でのセンスに頼り切ることなく、受験テクニックのひとつとして記述法を学んでおくことがおすすめです。
立教大学理学部の過去問情報
こちらからダウンロード
立教大学理学部の過去問は、上記からダウンロード可能です。
年度ごと・科目ごとに細分化されているため、自分が参考にしたい年度や科目の過去問のみピックアップできます。
外国語については今年から一般試験がないため参考にする機会が少な目ですが、基礎演習の一環としてチャレンジしてみるのがよいでしょう。
まとめ
立教大学は、複数学部を有する関東有数の総合大学です。
キリスト教大学として名高く、優れた立地・設備があるため、毎年多くの受験生が志願しています。
立教大学理学部への入学を希望する人は、入試傾向を的確に掴み、対策していきましょう。
また、早期の段階で学部の入学試験概要を掴み、受験決定後のミスマッチがないか確認していくことも重要です。