立教大学の概要
MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の一つである立教大学。
東京六大学(慶應義塾大学、早稲田大学、明治大学、法政大学、立教大学、東京大学)の一つでもあり、全国的にとても有名な大学ですよね。
今回は、そんな立教大学(通称 立大)の特徴や、学部等について、口コミやイメージなども含め詳細に解説します。
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立教大学の基本情報
創設年 1874年
学部学科 10学部27学科8専修1コース
文学部・異文化コミュニケーション学部・経済学部・経営学部・理学部・社会学部・法学部・観光学部・コミュニティ福祉学部・現代心理学部・GLAP
現在の在籍生徒数 19,089人(GLAP82人を含む)
男女別生徒数 男8,595人 女10,494人
所在地 〒171-8501 東京都豊島区西池袋3丁目34−1
現在の立教大学は、日本聖公会系のミッションスクールで、その起源は、米国聖公会(英国国教会起源の会派)の宣教師で、1859年に来日したチャニング・ウィリアムズ主教が1870年大阪・川口の与力町に設立した私塾「のちの英和学舎(1887年立教大学校に合併)」と、1874年に東京・築地の外国人居留地に聖書と英学の教育を目的として設立した私塾「立教学校」にあります。
立教大学のキャンパス情報
立教大学には、池袋キャンパスと新座キャンパスの2つのキャンパスがあります。
両キャンパスともに、日本の大学の中で5本の指に入るほどの素敵なキャンパスで、2つのキャンパスは各々のまた違った魅力を持ち合わせています。
池袋キャンパス
まずは、立教大学のメインキャンパス、池袋キャンパスについてご紹介します。
所属学部は、文学部・異文化コミュニケーション学部・経済学部・軽系学部・理学部・社会学部・法学部・Global Liberal Arts Program (GLAP)です。
所在地 東京都豊島区西池袋3-34-1
池袋駅西口から大学正門までは徒歩約7分。JRやメトロ、西武鉄道からのアクセスが可能なので、多方面から通いやすい立地となっています。 赤レンガでできた建物が多く、東京都の歴史的建造物にも選ばれた本館(モリス館)は立教大学のシンボル。
最先端研究設備を備えた13号館(理学部館)や、国内最大規模の池袋図書館(ロイドホール/18号館)など、学ぶのに最適な環境はもちろん、高い天井からレトロなランプが下がる第一食堂や、パイプオルガンの素敵な音色を聴くことのできるチャペルなど、学生生活をより一層素敵にする様々な施設が併設されています。
他にも、地下2階地上5階建ての大規模な総合体育館や、多くの留学生が集うマキムホール(15号館)など、学生たちが学業以外の様々なことにも真摯に取り組める環境設備が整っていて、緑豊かで歴史を感じさせる雰囲気を持ちながら、常に学生たちのにぎやかな声と活気であふれているキャンパスです。
新座キャンパス
所属学部は、観光学部・コミュニティ学部・現在心理学部です。
所在地 埼玉県新座市北野1-2-26
アクセスは、
東武東上線 志木駅から徒歩で約15分。路線バスで約10分。
JR武蔵野線 新座駅から徒歩で約25分。路線バスで約10分です。
駅近ではないものの、両駅から無料のスクールバスが出ているので、通学には困らないでしょう。
池袋キャンパスとは打って変わって、ゆったりとした雰囲気の新座キャンパス。
やはりその特徴は、スタジオ棟や巨大な体育館、陸上競技場、温水プールがあること。映画製作や本格的な撮影が可能な設備や、さまざまな課外活動、課外活動、スポーツを思う存分できる環境はこれ以上ないほどです。
もちろん、開放感のある素敵な新座図書館や、自学自習を促進する新教室棟(4号館・8号館)などの学ぶための環境も、池袋キャンパスにある建物とは異なる雰囲気をもちながらも、きちんと整備されています。
立教大学の魅力や強みって?
素敵なキャンパス
まずは何といっても、赤レンガの建物と現在風の建物が混同した素敵なキャンパス。池袋からほど近い都会の立地でありながら、緑が多く素敵な建物がたくさんある池袋キャンパスに憧れて立教大学を目指す人も少なくないようです。
敷地面積が決して広いわけではない分、学生間のつながりは強くなり、学部間の垣根はとても低いそう。同学科以外の学生や、留学生ともとても仲良くなれるのは素敵ですよね。
国際性の高さ
立教大学は、外国人留学生も多く、留学環境もしっかり整っています。その国際性は近年どんどん認められていて、イギリスの教育専門誌が発表したTimes Higher Education (THE)の「アジア大学ランキング2021」では、国際性というスコアでは国内で3位、私立大学では1位となっています。素晴らしいスコアですよね。ちなみにこのスコアは、自国籍学生に対する外国人留学生比率、自国籍教員に対する外国籍教員比率、国際共同論文の3点から構成されています。
課外活動が非常に充実している
にあげた2つと少し被ることもありますが、とにかく立教大学は、勉学はもちろん、それ以外の課外活動が大変充実しています。
サークルや部活は200近くあって、自分に合ったサークル・部活を見つけて所属することができます。キャンパス内の設備・環境も充実していますから、興味のあることを進んで行うことができますし、なかなか一人じゃできないことや現実しなさそうなことが、立教大学ではかなってしまうかもしれませんね。
国際交流の機会も課外活動の一部ですが、グローバルラウンジという、留学生と交流できるスペースがあったり、現在でもオンラインで国際交流を行うことができたりと、生徒が自主的に世界を広げる機会を十分に与えてくれています。
立教大学の知名度はどれくらい?
さて、ここまで紹介した立教大学ですが、世間一般的に知名度はどのくらいなのでしょうか。
やはり立教大学は、都内の難関私立大学であるMARCHであることと、東京六大学野球に所属していることから、年齢を問わず誰もが知っている大学であるようです。
特に、フリーアナウンサーでタレントのみのもんたさん(立教大学経済学部卒業)や、アナウンサーで司会者の古舘伊知郎さん(立教大学経済学部卒業)、ファッションモデルの堀田茜さん(立教大学文学部卒業)、元プロ野球選手の長嶋一茂さん(社会学部産業経済学科卒業)など、著名人が多く卒業していて、ざっと上げただけでも、芸能界やスポーツ界に卒業生がいますし、年代も様々なので、幅広い世代に立教大学が知られているのは納得ですね。
立教大学の学部ごとの特徴
文系
文学部
キリスト教学科、文学科(英米文学、ドイツ文学、フランス文学、日本文学、文芸・思想)、史学科、教育学科と、大きく分けて4つの学科があります。
立教大学の文学部では、主に人文学を学びます。学科や専修の枠を超えて学ぶことができる、柔軟性のあるカリキュラムを編成していることが文学部の特徴です。
異文化コミュニケーション学部
異文化コミュニケーションとは、様々な文化的背景を持つ者同士がことばとコミュニケーションの力で理解しあおうとすることをいいます。この学科では、コミュニケーションの基本となる日本語と英語、そしてさらにもう1つの言語とその文化について学びます。また、原則全員参加の海外留学や、企業や地域との連携などの実践的な学びを通して、実社会で生きるコミュニケーション力を磨きます。
【立教大学異文化コミュニケーション学部】入試や評判、就職状況を解説
経済学部
「豊かな人間性の育成」の目標の下で、経済学科、経済政策学科、会計ファイナンス学科の3つが、それぞれの学科を超えた自由度の高いカリキュラムを通して、「ヒト、モノ、カネ」の3つの結びつきを理解する多角的な視点を取得する学部です。
この学部の特徴として挙げられるのは、「大学院特別進学制度」です。
これは、大学院の講義を4年次のうちに1年間受講してから進学し、学部卒業時に前期課程(博士)を1年で終了できる制度です。つまり、この制度を利用すれば、学部入学から最短5年で大学院の前期課程を修了することができます。
経営学部
立教大学の経営学部では、少人数で課題に取り組み、多様なバックグラウンドを持つ仲間と議論しながら考えをまとめ、発表する授業体系が展開されています。
この授業の中で自分の強みを発見し、自分だけのリーダーシップを身につけることがこの学科の目標です。
社会学部
社会学科、現代社会学科、メディア社会学科の3つで構成されています。
社会学部の学生は、1年次生からゼミ形式の授業を受けるカリキュラムになっているので、専門学科の学習をしながら様々な対象に向き合う経験を積み、多様なアプローチを学んでいくことができます。
法学部
法学部は、法学科、国際ビジネス法学科、政治学科の3つです。
この学部でも、経済学部と同様に「大学院特別進学制度」が設けられています。
この学部の特徴は、法学と政治学を一つの学部で学べること。
法学部では学科間の垣根が低く、法的、政治的思考を広く、深く学ぶことができます。
観光学部
観光学科と交流文化学科で構成されています。
観光ビジネスをリードするトップによる講義や、短期の海外体験、インターンシップ、海外フィールドワークなど、直接学ぶことのできる機会が充実していることがこの学部の特徴です。
また、大学院特別進学制度も利用できます。
コミュニティ福祉学部
コミュニティ政策学科、福祉学科、スポーツウェルネス学科の3つで構成されえています。
コミュニティ政策学科では少人数のゼミで実践的な学びを、福祉学科では、2年次から4年次にかけて発展的なフィールド学習を、スポーツウェルネス学科では在学中に様々な資格を取ることのできるカリキュラム編成になっています【立教大学コミュニティ福祉学部】入試情報や就職状況、評判を徹底解説
現代心理学部
心理学科と映像身体学科の2つがあります。
心理学科では早い段階で専門科目の学習に入るカリキュラムが設定されていて、映像身体学科では多彩なワークショップが設けられています。
両学科ともに、設備が非常に充実していることが特徴です。
グローバルリベラルアーツプログラム(GLAP)
2017年4月にスタートした学部です。
この学部では、リベラルアーツを英語で学び、カリキュラムに組み込まれた1年間の留学を経て、英語によるコミュニケーション力、思考力、表現力など、卒業後に広く世界で学ぶことのできる力を身につけることを目標としています。
【立教大学の文系学部一覧と偏差値】難易度や受かりやすい学部も紹介
理系
理学部
数学科、物理学科、化学科、生命理学科の4つで構成されています。
立教大学の理学部では基礎科学に基盤を置き、一生使える基礎力を身につけるための多数の演習・実験科目が用意されています。また、卒業研究では未知のテーマに取り組み、課題を自らの力で自発的に解決する力を磨きます。
立教大学の学部ごとの偏差値は?
文系
文学部 60.0~62.5
異文化コミュニケーション学部 67.5
経営学部 60.0~62.5
社会学部 62.5~65.0
法学部 60.0
観光学部 60.0
コミュニティ福祉学部 57.5
現在心理学部 60.0~65.0
理系
理学部 57.5
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立教大学の評判やイメージ
観光学部で有名
立教大学と聞いて、真っ先に観光学部が思いつく人は少なくないはずです。
実は、今はいくつかの大学でみられる観光学部ですが、その始まりは立教大学です。
1998年に日本で初めて観光学部を設立して以来、立教大学の観光学部は絶大な人気を誇っていています。立教大学の観光学部で学びたいから立教大学を目指すという人の話を聞くくらいですから、それほど人気なのでしょう。
MARCHの中で特に落ち着いて上品なイメージ
立教大学について調べていると、まず出てくるのはMARCHの他大との比較。
大学単体のイメージでいくと、立教大学は、最も落ち着いて上品なイメージを抱える人が多いみたいです。女子が多いことが理由の一つかなと思われます。
また、やはりあの美しいキャンパスも、立教大学のイメージとして強いようです。
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大学の口コミ
立教大学を外から見たイメージは上の通りでしたが、実際に通っている学生や卒業生は、立教大学に対してどのように感じているのでしょうか。
それでは口コミを見てみましょう。
異文化コミュニケーション学部の方の口コミ
総合的に、学生の満足度は非常に高いと言って良いと思う。私も周りの友達も、異文化コミュニケーション学部であることを誇りに思っているし、大好きな環境で毎日楽しく勉強できている。同じ志を持った人たちが集まっているので、日々刺激になる。異文化コミュニケーション学部はテストよりも課題が多いので、毎日図書館に残って友達と課題やグループワークをすることでサークルに入ってなくても、学部内でも仲の良い友人作りが自然にできる。本当に良い友達に恵まれていると思う。
経営学部国際経営学科の卒業生による口コミ
国際経営では英語で行われる授業が多く開講されており、留学生らと共に学ぶ機会は豊富に用意されている。また、経営は国際経営の、国際経営は経営の授業を相互に履修できるため、所属学科ごとの違いはその授業が必修扱いになるか否かといった程度に過ぎない。また、学部全体として学生の指導に熱心な教員が多く、企業での実務経験のある教員も多数在籍している。
図書館設備やその他ラーニングスペースが非常に充実しており、ノートPCの貸出もある。 経営、国際経営の学科間の垣根は非常に低く、多くの友人ができる。
(https://www.minkou.jp/university/school/review/20298/より引用)
まとめ
ここまで、立教大学について、学部学科の特徴や口コミ評価などを含め紹介してきました。調べれば調べるほど魅力的な大学で、非常に整った学習環境と学部ごとに特徴的なカリキュラム、幅広い学部学科、素敵なキャンパスなど、立教大学は、本当に学びたいことを学びながら、充実した素敵な学生生活を送ることのできる大学であると分かりました。