受験情報

2021.08.18

【立教大学文学部】入試情報や就職状況、評判を徹底解説

目次

「立教大学文学部に入りたいけど、就職状況はどうなんだろう」
「文学部ってどんな雰囲気?」

このような疑問を抱えている人も多いと思います。この記事では立教大学の受験を考えている高校生に向けて立教大学文学部の入試情報や就職状況を紹介します。

具体的には
・立教大学文学部の概要
・立教大学文学部の入試情報
・立教大学理文学部の雰囲気
・立教大学文学部の就職情報
・立教大学文学部の評判・口コミ
の順に解説します。

10分くらいで読めますし立教大学文学部がどんなところかわかる可能性が高いのでぜひ一読ください。

立教大学文学部の概要

はじめに立教大学文学部の概要を解説します。

立教大学文学部の学科情報

立教大学文学部はキリスト教学科、文学科、史学科、教育学科の4つの学科があります。ここでは4つの学科がどのような場所なのかそれぞれ紹介します。

1つ目に紹介する学科はキリスト教学科です。キリスト教学科ではキリスト教が世界の歴史や文化にどのように影響を及ぼしてきたかを学びます。

徹底した少人数教育で
・「キリスト教と映画」
・「キリスト教と科学」
などひとり一人の関心にあわせた学習を行っています。

聖書を読み解いていくために
・ギリシア語
・ラテン語
・ヘブライ語
を学べるのもポイントです。

2つ目に紹介する学科は文学科です。

文学科は
・英米文学専修
・ドイツ文学専修
・フランス文学専修
・日本文学専修
・文芸・思想専修
の5つの専修があり、それぞれ専門的な内容を学べます。

どの専修も文学の作品に触れ、深い思考をしながら自分の考えを発信することが軸です。

またそれぞれの専門の科目を学びながら、他専修の授業を履修できるのも魅力です。自分の興味を突き詰められる学科と言えるでしょう。

3つ目に紹介する学科は史学科です。史学科では歴史を通して社会や文化の理解を目指します。

1年間に2つ以上のフィールドワークのプログラムと、
・インドネシア語
・トルコ語
・イタリア語
などの語学プログラムを用意しており、人々の文化に触れられます。

2年次からは、
・世界史学専修
・日本史学専修
・超域文化学専修
の中で興味のある分野を選択し、さらに学びを深めていきます。

4つ目に紹介する学科は教育学科です。

1年性では、基本的な学問の手法を身に付け、2年次からは、
・教育心理学
・教育社会学
・教育哲学
など、教育に関する専門理論を学んでいきます。

1・2年次に「教育学」の基礎に触れ学校教育に関する教養を深めた後、3年次から「初等教育専攻課程」と「教育学専攻課程」に分かれ、学習をしていきます。

「初等教育専攻課程」は、主に小学校教員の養成が目標。

「教育学専攻課程」は
・中学・高校の教員
・教育や福祉分野の公共団体
・教育産業
・マスコミ
などで活躍する人材の育成を目指します。

立教大学文学部のキャンパス情報

文学部は池袋キャンパスにあります。池袋駅西口より大学正門まで徒歩約7分で、周りにはお店も充実しているので最高の立地です。

キャンパス内はレンガ造りの建物が立ち並び、落ち着いた雰囲気が味わえます。

立教大学文学部の学費はどれくらい?

2021年度のデータによると初年度の学費は1,334,500円。
内訳は入学金が200,000円、授業料1,128,000円、諸会費6500円です。

立教大学文学部の人数と男女比

文学部の男女比率は1:2で女子の方が多くなっています。

男性の比率は少ないですが文学部は学生が3000人以上いるため、実感することは少ないでしょう。

立教大学文学部で学ぶこと

文学部は文学などの人間に関わる分野を多角的に分析し、人間や社会のあるべき姿を創出していこうとする学部です。

そのため人間に関わる世界中の
・文学
・宗教
・歴史
・語学
などを主に学べます。

立教大学文学部の特徴・特色

立教大学文学部の特徴・特色を解説します。

専門を超えた興味に対応

文学部の特徴・特色の1つ目は専門を超えた興味に対応していることです。

自身の学科のカリキュラムが充実していることはもちろんですが、文学部では他学科の科目も履修できます。

また他学部の科目を、卒業に必要な単位として申請することも可能です。

さらに
・早稲田大学
・学習院大学
・学習院女子大学
・日本女子大学
の定められた科目を履修することもできます。

少人数授業を重視

文学部の特徴・特色の2つ目は少人数授業を重視していることです。

立教大学文学部は人数が多いですが、教授と近い距離で学べる少人数の授業を実施しています。

ディスカッションやグループ学習の機会も多くあり、他の学生との交流が盛んです。教授が一人ひとり向き合える有意義な時間が過ごせます。

【立教大学の学部偏差値ランキング】おすすめ学部や学部序列も解説

立教大学文学部の入試情報

ここまで立教大学文学部の概要を紹介してきました。次に立教大学文学部の入試情報を解説します。

学科ごとの偏差値と倍率

まずそれぞれの学科・専修ごとの
・偏差値
・倍率
を見ていきます。

倍率は立教大学の公式HPの2021年度「入試結果」、偏差値は河合塾(第1回全統記述模試)のデータをもとにしています。

【キリスト教学科】
倍率:4.3
偏差値:60.0

【文学科】
〈英米文学〉
倍率:5.0
偏差値:60.0
〈ドイツ文学〉
倍率:5.5
偏差値:60.0
〈フランス文学〉
倍率:3.7
偏差値:60.0
〈日本文学〉
倍率:5.1
偏差値:62.5
〈文芸・思想〉
倍率:5.5
偏差値:62.5

【史学科】
倍率:6.9
偏差値:62.5

【教育学科】
倍率:5.5
偏差値:60.0

多くの学科・専修が
・倍率は約5.0
・偏差値は約60.0
です。

ただし倍率は変動的で、史学科のように一部の学科・専修の倍率が上がることもあります。

一般入試の受験科目・配点

次に一般入試の受験科目・配点を見ていきます。

立教大学の文学部は唯一、個別日程入試を実施しており、全学部日程とともに受験できます。

〈全学部日程〉
国語:国語総合(漢文Bを除く)、現代文B、古文(漢文Bを除く)
地理歴史、数学:日本史B、世界史B、地理B、数学(数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B[ベクトル・数列])のうちから1科目選択
外国語:英語資格、選定試験のスコア、もしくは大学入学共通テスト「外国語『英語』」のいずれか

文学科、キリスト教学科、教育学科の配点は国語200点、地理歴史数学150点、外国語200点の合計550点。

史学科の配点は全科目200点となっています。

〈個別学部日程〉
国語:国語総合、現代文B、古文
地理歴史:日本史B、世界史Bのうちから1科目選択
外国語:英語(コミュニケーションⅠ、コミュニケーションⅡ、コミュニケーションⅢ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ)

配点は全学部日程と同じで、文学科、キリスト教学科、教育学科の配点は国語200点、地理歴史150点、外国語200点の合計550点。

史学科の配点は全科目200点となっています。

共通テスト利用の科目とボーダー

次に共通テスト利用の科目とボーダーを解説します。

〈科目〉
●文学科<英米文学>/3科目型
3教科3~4科目(800点満点)
【国語】国語(200)
【外国語】英[リスニングを課す](400[200])
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(200)
《公民》現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(200)
《数学》数IA・数IIBから選択(200)
《理科》物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学から選択(200)
※理科は,「基礎2科目」または「発展1科目」から選択
・選択科目→地歴・公民・数学・理科から1科目(理科基礎は2科目で1科目とみなす)

●文学科<英米文学>/6科目型
4~6教科6~7科目(800点満点)
【国語】国語(200)
【外国語】英[リスニングを課す](200[100])
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)
《公民》現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(100)
(注)地歴・公民の選択について:備考参照
《数学》数IA・数IIBから選択(100)
《理科》物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学から選択(100)
※理科は,「基礎2科目」「発展1科目」「基礎2+発展1科目」「発展2科目」のいずれも可
・選択科目→地歴・公民・数学・理科から4科目(理科基礎は2科目で1科目とみなす)

●キリスト教学科、史学科、教育学科、文学科<ドイツ文学、フランス文学、日本文学、文芸・思想>/3科目型
3教科3~4科目(600点満点)
【国語】国語(200)
【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](200[100])
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(200)
《公民》現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(200)
《数学》数IA・数IIBから選択(200)
《理科》物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学から選択(200)
※理科は,「基礎2科目」または「発展1科目」から選択
・選択科目→地歴・公民・数学・理科から1科目(理科基礎は2科目で1科目とみなす)

●文学科<ドイツ文学>/4科目型
3~4教科4~5科目(800点満点)
【国語】国語(200)
【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](200[100])
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(200)
《公民》現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(200)
(注)地歴・公民の選択について:公民からの2科目選択は不可
《数学》数IA・数IIBから選択(200)
《理科》物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学から選択(200)
※理科は,「基礎2科目」「発展1科目」「基礎2+発展1科目」「発展2科目」のいずれも可
・選択科目→地歴・公民・数学・理科から2科目(理科基礎は2科目で1科目とみなす)

●キリスト教学科、教育学科、文学科<ドイツ文学、フランス文学、日本文学、文芸・思想>/6科目型
4~6教科6~7科目(800点満点)
【国語】国語(200)
【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](200[100])
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)
《公民》現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(100)
(注)地歴・公民の選択について:公民からの2科目選択は不可
《数学》数IA・数IIBから選択(100)
《理科》物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学から選択(100)
※理科は,「基礎2科目」「発展1科目」「基礎2+発展1科目」「発展2科目」のいずれも可
・選択科目→地歴・公民・数学・理科から4科目(理科基礎は2科目で1科目とみなす)

●史学科/6科目型
4~6教科6~7科目(900点満点)
【国語】国語(200)
【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](200[100])
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)
《公民》現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(100)
(注)地歴・公民の選択について:備考参照
《数学》数IA・数IIBから選択(100)
《理科》物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学から選択(100)
※理科は,「基礎2科目」「発展1科目」「基礎2+発展1科目」「発展2科目」のいずれも可
・選択科目→地歴・公民・数学・理科から4科目(理科基礎は2科目で1科目とみなす)

〈ボーダー〉
キリスト教 3科目型 85%
キリスト教 6科目型 81%
文-英米文学 3科目型 86%
文-英米文学 6科目型 80%
文-ドイツ文学 3科目型 85%
文-ドイツ文学 4科目型 83%
文-ドイツ文学 6科目型 79%
文-フランス文学3科目型 85%
文-フランス文学6科目型 77%
文-日本文学 3科目型 86%
文-日本文学 6科目型 80%
文-文芸・思想 3科目型 87%
文-文芸・思想 6科目型 81%
史 3科目型 85%
史 6科目型 82%
教育 3科目型 86%
教育 6科目型 80%

共通テストのボーダーを立教大学は公表していません。そのため河合塾の共通テストボーダーをもとにしています。(https://search.keinet.ne.jp/2290/general/border_rate)

2021年度から立教大学は入試制度を大きく変え、新たな体制に移行していきます。

入試科目などは、変更される恐れがあるので随時公式HPで確認するようにしましょう。

立教大学文学部の入試難易度

立教大学文学部の入試難易度は立教大学の中でみると、ちょうど真ん中あたりに位置しています。

偏差値を見てみると、
・異文化コミュニケーション学部
・経営学部
・社会学部
が高く、
・コミュニティ福祉学部
・理学部
・観光学部
は低いです。

立教大学文学部の入試傾向と対策

立教大学文学部の入試傾向と対策を解説します。

国語で漢文が出題

立教大学の文学部の大きな特徴として、立教大学で唯一、漢文が出題されることです。

立教大学では高得点の戦いになることが予想されるため、漢文もおろそかにはできません。そのため早めに手を付けて対策しておくことが大切です。

立教大学の漢文の難易度はそこまで高くありあません。しかし試験時間に対して問題数が多いため、いかに早く正確に解けるかが勝負です。

対策としては問題文を書き下し文にし、意味を理解できるようにしましょう。漢文は現代文のように複雑なことは問われません。

そのため重要語句や句形を覚え、意味を理解できる状態にすれば十分問題はとけます。

大学独自の英語試験が実施される

立教大学は2021年度から文学部以外の学部で、大学独自の英語試験は廃止し、共通テストや外部試験のスコアを利用するようになりました。

ですが、文学部入試では伝統を大切にする考えなのか、大学独自の英語試験が実施されます。

英語試験は大問が合計5つで2つが長文問題、3つが文法・語彙・語法を問う問題です。

長文問題の難易度はそこまで高くないですが、量が多くなっています。

問題も癖はなく
・語彙
・イディオム
・文法
・英文解釈
などの英語で必要な力が全て試される試験です。

英単語→文法→英文解釈の順で学習し、英文を正確に読めるようになったら、過去問などを使って早く読める練習をしていきましょう。

立教大学理文学部の雰囲気

ここまで
・立教大学文学部の概要
・立教大学文学部の入試情報
を見てきました。

ここからは立教大学理文学部の雰囲気を紹介していきます。

学生の特色

はじめに学生の特色について紹介します。

真面目な人が多い

文学部の特色の1つ目として真面目な人が多いことがあげられます。

はやり立教大学となると勉強に打ち込んできた人や、学びたいことをもって入学してきた人も多いです。

そのためか勉強せずに遊んでいる人は少なく、しっかりやることはやるという人が多い学部です。

新たなことに挑戦している

文学部の特色の2つ目は新たなことに挑戦している人が多いことです。

文学部ではモチベーション高く
・新たなことに挑戦
・興味のあることを自分から学習
している学生がたくさん見られます。

そのような環境にいると自分も挑戦的な気持ちになれますから、何かに挑戦したい人におすすめです。

キャンパス内の雰囲気

キャンパス内は落ち着いた雰囲気です。都内ではめずらしく自然豊かな環境で、レンガ造りの建物がオシャレです。

落ち着いた雰囲気ではありますが、サークル活動がたくさん行われており、適度に活気もあります。

立教大学文学部の就職情報

次に立教大学文学部の就職情報を解説します。

卒業生の就職先について

公式HPの2019年度就職・進学データをもとに、卒業生の就職先について具体的に紹介していきます。

文学部の就職率は97.4 %。ほとんどの人が進学せずに就職を選ぶようです。就職先の傾向としては情報、教育、小・卸売り業に進む人が多くみられます。

〈主な就職先〉
・東京都教員
・日本航空(株)
・日本生命保険(相)
・東日本旅客鉄道(株)
・日本郵便(株)
・日本通運(株)
・(株)エイチ・アイ・エス
・埼玉県教員
・(株)マイナビ
・長瀬産業(株)
・東京都特別区
・横浜市役所
・千葉県教員
・横浜市教員
・全日本空輸(株)
・日本放送協会
・KDDI(株)
・パーソルプロセス&テクノロジー(株)
・資産管理サービス信託銀行(株)
・国家公務員一般職
・(株)ルミネ
・(株)ワークポート
・住友生命保険(相)
・NTTコミュニケーションズ(株)
・(株)NTTドコモ
・中日本高速道路(株)
・楽天(株)
・(株)時事通信社
・凸版印刷(株)
・日本出版販売(株)
※ 2020年3月卒業生実績

立教大学文学部は就職に強いか

文学部だから特別強いというわけではないようです。ただし立教大学はMARCHの一つで難関大学としての知名度があります。

大学側のサポート体制も整っているため、他の大学と比べると、就職に強いといえるでしょう。

立教大学文学部の評判・口コミ

最後に立教大学文学部の評判・口コミを解説します。

文学を学びたい人には最高の環境

文学を学びたい人には最高の環境という口コミが多くみられました。

高校では習わないような専門的な知識を得られるということで文学が好きな人に満足度が高いようです。

とにかく自由

とにかく自由という口コミも多かったです。個人を尊重する雰囲気があるため、人間関係においてもそれぞれの心地いい距離でいられるようです。

また授業で学科にとらわれず興味のある授業をとれるのも自由だと感じる要因のようです。

【立教大学の文系学部一覧と偏差値】難易度や受かりやすい学部も紹介

まとめ

ここまで立教大学の文学部について紹介してきました。

学部について具体的に知っておくことは受験を頑張るうえで大きなモチベーションになります。

立教大学に入りたいという強い気持ちをもって走り抜けていきましょう。

【立教大学の特徴を学部ごとに徹底解説!評判・イメージや口コミもご紹介】