受験情報
2021.08.18
目次
「立教大学を受験したいけど、化学の勉強法がわからない」
「化学の傾向や難易度が知りたい」
この記事ではそんな疑問を解決します。
具体的には
・立教大学の化学の入試基本情報
・立教大学の化学の入試傾向を解説
・立教大学の入試化学の対策ポイント
・立教大学の化学で高得点を取るための勉強法
・立教大学の化学対策におすすめの参考書5選
・立教大学の化学科とは?
の順に解説します。
10分くらいで読めますし、化学の勉強の指針が立つ可能性が高いのでぜひ一読ください。
立教大学の化学の入試基本情報を解説します。
・試験時間
・出題形式
など知っておくと勉強する際の意識も変わるのでしっかり確認していきましょう。
出題範囲は化学基礎、化学の全範囲から出題されます。
解答形式はマーク式と記述式。
大問は5つで、大問1は小問集合となっています。
出題形式は
・正誤問題
・選択問題
・計算問題
・語句問題
・論述
などが多くみられます。
2019年には40字の論述問題が出題されました。毎年出題されているわけではないですが、論述の対策をする必要があります。
配点情報は以下です。
〈理学部〉
・数学科…100/400
・化学科…150/350
・生命科学科…150/350
数学科では4分の1の配点ですが、化学科、生命科学科では約半分を占めています。
試験時間は75分です。
時間配分については臨機応変に対応していく必要があります。
試験が始まったらまず解ける問題から解きましょう。受験では時間内に解ききり、周りの受験生が当たり前に取ってくる問題を落とさないことが大切です。
また3分以上考えてわからなかった問題はすぐに飛ばすべきです。一問で長時間のタイムロスをすると試験全体に影響して、結果的に点数が低くなります。
このような解き方は本番だけ、できるものではありません。そのため日頃の模試や過去問演習から練習していきましょう。
化学は理学部の
・化学科
・数学科
・生命科学科
でのみ出題されます。物理学科では化学を選択できないことに注意してください。
立教大学の化学の難易度は標準から応用レベル。応用レベルの問題よりも標準レベルの問題を取りこぼさないことが大切です。
立教大学の化学の入試傾向を3つ解説します。入試傾向を知っておくことで効率の良い勉強が出できるので、押さえていきましょう。
入試傾向の1つ目は理論、無機、有機の全範囲から出題されることです。立教大学の化学科では幅広い範囲から標準レベル~応用レベルの問題が出題されます。
特に大問1の小問集合では全範囲から細かい知識が問われます。
そのため1つの分野を応用レベルまで深めるのではなく、全範囲で標準問題が解ける状態を目指しましょう。
入試傾向の2つ目は問題数が多いことです。立教大学は問題数が多いため時間配分が重要です。
さらに計算問題が多数出題されます。時間のかかる計算問題を正確に早く処理できるかがポイントです。
計算のスピードは実際に演習をこなしていく中で力が身につくもの。そのため基礎知識を早く頭に入れて、できるだけ多く演習をこなせるようにしましょう。
3つ目の入試傾向は理由を書かせる記述問題が出題されることです。
記述式とマーク式の併用である立教大学では特定の水溶液使わなければならない理由などを問う記述問題が出題されます。
記述する力と、選択問題で正しいものを選ぶ力は別物。マーク式の問題だけでなく、論述式の演習を行っていく必要があります。
立教大学の化学の傾向は
・理論、無機、有機の全範囲から出題
・問題数が多い
・理由を問う記述問題が出題される
ということでした。
次はこれらの傾向を持つ立教大学の入試化学の対策ポイントを解説します。
1つ目の対策ポイントは苦手を作らない勉強をすることです。立教大学でも確かに有機分野など出題頻度が多い分野があります。
しかし有機分野だけを勉強しても合格できるわけではありません。それは等電点や両性酸化物など、他の大学では聞かれにくい分野からも出題されるからです。
立教大学は人気校であるため合格最低点が高いことが予想できますから、どんな問題も落とすことはできません。
どれかに絞るのではなく、全範囲を勉強しましょう。
2つ目の対策ポイントは記述の練習をすることです。立教大学では記述式で
・空欄補充で語句をかく問題
・論述で理由を問う問題
などが出題されます。
そのため
・語句をかけるようにする
・論述をかけるようにする
という2つのアプローチが必要です。
語句に関しては書けるか不安なものを実際に書いてみましょう。その積み重ねが本番の一点に繋がります。
理由を聞かれる論述をかけるようにするためには知識を覚える段階で「なぜ」に注目して学習することが有効です。
そのうえでレベルの高い参考書で演習を積むことで論述が得点できるようになります。
立教大学の化学の
・入試傾向
・対策ポイント
を押さえた後は高得点を取るための具体的な勉強法を3つ解説します。
受験で陥りがちな罠を防止する勉強法になっていますのでぜひ一読ください。
勉強法の1つ目はまず無機・有機・理論化学の基本的な知識を覚えることです。化学は暗記する部分と、暗記した知識を使って計算する部分に分かれます。
まずは暗記する部分を完璧にすることが有効です。
注意点としては理解のない暗記にならないようにすること。理解できない場合はさらに基礎となる知識がわかっているかを確認します。
例えば化学反応を理解できない人は
・原子の構造
・イオン化エネルギー・電子親和力の性質
など、より基本的なところを理解できていない可能性が高いです。
このように土台を固めていくような勉強をしていきましょう。
勉強法の2つ目は視覚的に覚えることです。立教大学の化学では特に大門1の小問集合で細かい知識がとわれます。
文章にはされていな細かい知識を聞かれた際、写真を想像できると解答できる場合があります。
また視覚を使った学習は記憶効率も良くなます。そのため教科書や参考書の化学反応や実験結果などは必ず写真で確認する癖をつけましょう。
勉強法の3つ目は有機分野の演習を早めに取り組むことです。有機分野は学校で学ぶのが入試直前になることがよくあります。
しかし有機分野で頻出の構造決定はパズルとよく例えられるように、知識をどのように使っていくかが問われる分野です。
つまり丸暗記だけでは解けず、演習をしていくことが大切ということ。
そのため入試直前の勉強だけでは演習の時間が足りません。立教大学でも有機分野はよく出ていますから早めの勉強を心がけましょう。
ここまで立教大化学の
・入試傾向
・対策ポイント
・勉強法
を解説してきました。
ここからはさらに具体的に、立教大学の化学対策でおすすめの参考書を5つ紹介します。
下に行くほど難易度の高い参考書になっていますので、自分のレベルに合わせてご覧ください。
1冊目の参考書は「鎌田の理論化学の講義」です。「鎌田の理論化学の講義」は化学の基礎固めに丁度いい参考書。
同シリーズが他にも2冊あり、「福間の無機化学の講義」「鎌田の有機化学の講義」も学習することで、中堅私大レベルの力が付きます。
内容は予備校のベテラン講師の授業をそのまま再現したような講義形式の教材です。
使い方としては最初から暗記しようとはせず、素直に読み進めます。
実は「鎌田の理論化学の講義」は重要暗記事項をまとめた別冊があります。読み進めた後は別紙を使い重要暗記事項も押さえていきましょう。
・化学の勉強をしたことがない
・教科書のどこを覚えたらいいかわからない
といった人におすすめです。
おすすめの参考書2冊目は「化学基礎の必修整理ノート 新課程版」です。
「化学基礎の必修整理ノート 新課程版」は書き込み形式で、化学基礎で押さえておきたい用語を集中的に学ぶことができます。
化学は
・化学式や化学反応など知識
・実験や計算などを解く力
の両方が必要です。
「化学基礎の必修整理ノート 新課程版」は96ページに知識の部分が凝縮されています。
一気に基礎知識を学ぶことができますが、注意点が一つ。それは初学者には向かないということです。
化学を学んだことがないという人は講義系の参考書と併称して「化学基礎の必修整理ノート 新課程版」を使いましょう。
立教大学の化学では用語を書く問題が出題されるので、用語を押さえたい時に最適な1冊です。
3つ目の参考書は「三訂版 リードLightノート 化学基礎」です。
「三訂版 リードLightノート 化学基礎」は化学基礎のインプットとアウトプットが同時にできる参考書です。
化学が苦手な人でも使えますが、立教大学を受験する人でも基礎固めとして有効です。
内容は各章の始めに重要事項がまとめられていて重要語句の確認ができます。基礎事項を確認した後は演習問題取り組み知識をどのように使うかを学べる仕組みです。
インプットした知識をすぐにアウトプットできるため、記憶効率も良く非常によくできた参考書です。
ただし完全な初学者には難しいので、初学者はより簡単な参考書からはじめてください。
4つ目の参考書は「化学 基礎問題精講」です。「化学 基礎問題精講」はMARCHや中堅医大に対応できる力がつく参考書です。
過去問に入る前に「化学 基礎問題精講」を学習すればスムーズに実力アップできるでしょう。
内容は計算問題や知識系を中心としていて、問題数は多くありませんが詳しい解説がついています。
立教大学の化学のように限られた時間の中で多くの問題を解く場合は、「化学 基礎問題精講」の良問を繰り返し説くことで、素早く解くためのパターンや解法が身につくでしょう。
5つ目の参考書は「化学入試の核心」です。「化学入試の核心」はMARCHや早慶レベルの難しい問題に対応できる参考書です。
標準の問題でMARCHレベル、発展の問題が早慶レベルで、問題数は100台ほどありちょうどいい演習量です。
特徴としては難しい問題に対して詳しい解説がついていること。まさに化学入試の核心をつくような良問を別冊の分厚い解説がわかりやすく教えてくれます。
逆に簡単な問題に対しては解説が少ないので注意してください。立教大学の化学を得点源にしたい人におすすめです。
「立教大学の化学科に行きたいけど、どんなところかわからなくて不安」
ここではそんな疑問を解決します。
立教大学化学科は池袋キャンパスにあり、自然豊かな環境と趣のある建物に囲まれています。
池袋駅西口より大学正門まで徒歩約7分で、交通の便も非常に良いです。
少人数制で一年生から「有機化学」「無機化学」の基本的な実験を行い、二年生からはより専門的な学習ができます。
教授の面倒見も良く、環境も整っているため、学習に専念しやすい学科といえます。
立教大学化学科の偏差値は57.5です。
立教大学化学科の受験科目は、
・化学(化学、化学基礎)
・数学(数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B[数列・ベクトル])
・英語(英語資格、検定試験のスコア、もしくは共通テスト「外国語」のいずれか)
の3科目。
他の学科では理科で生物や物理を選択できますが化学科は化学のみです。配点は化学が150点、英語と数学が100点となっています。
立教大学は全学部日程入試に一本化され、文系学部は最大5回まで受験が可能となりました。
ですが理学部化学科は以前と変わらず最大2回までしか受験できないので注意しましょう。
立教大学の化学は全範囲から標準~発展レベルの問題が出ます。
人気のある立教大学では合格最低点が高いことが予想されるため、標準レベルの問題で失点しないことが大切です。
発展問題を学習するか、基礎の復習をするかで迷ったときは復習を選択しましょう。発展的な内容は基礎が完全に固まった後で十分です。
立教大学公式HPのデータをもとに理学部の就職状況を解説します。
理学部は卒業しない人も多く3人に1人は大学院へ進学しています。
卒業生の就職先としては、情報サービス、製造業、卸売業・小売業、金融・保険業が多い一方、教職や公務員に進む人も少なくありません。
具体的には
・日本電気(株)
・(株)エヌ・ティ・ティ・データ
・NECソリューションイノベータ(株)
・TIS(株)
・東京都教員
・(株)みずほフィナンシャルグループ
・ソフトバンク(株)
・(株)JALスカイ
・(株)日立システムズ
・(株)日立ソリューションズ
・SCSK(株)
・(株)CIJ
・ネットワンシステムズ(株)
・日本ハム(株)
・キヤノンマーケティングジャパン(株)
・(株)アウトソーシングテクノロジー
・(株)VSN
・東京都特別区
・神奈川県教員
・日本銀行
・アビームコンサルティング(株)
・日本電信電話(株)
・富士通(株)
・(株)日本総合研究所
・(株)日立製作所
・コニカミノルタ(株)
・ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)
・(株)資生堂
・カルビー(株)
・豊通ケミプラス(株)
が就職先に挙げられています。
立教大学はMARCHの1つとして企業からの信頼があります。卒業生の口コミによると就活のサポートは厚く、生徒の自主性を尊重してくれるようです。
立教大学の化学について詳しく解説しました。立教大学の化学は簡単ではありませんが、紹介した勉強法をもとに勉強すれば誰にでもチャンスはあります。
化学科も最新の設備や、レベルの高い教授がいる最高の環境です。立教大学に入学したいという気持ちを大切に頑張ってください。