受験情報
2021.08.18
目次
「立教大学を地理受験したいけど、どのくらい難しいんだろう」
「地理の傾向や対策について知りたい」
この記事ではこのような疑問を解決します。
具体的には
・立教大学の地理の入試基本情報
・立教大学の地理の入試傾向を解説
・立教大学の地理の対策ポイント
・立教大学の地理で高得点を取るための勉強法
・立教大学の地理対策におすすめの参考書5選
の順に解説します。
10分くらいで読めますし、立教大学の地理についてどのように勉強すればいいかの指針が立つ可能性が高いので、ぜひ一度一読ください。
立教大学の地理の入試基本情報について解説します。
・試験時間
・出題形式
など知っておくと勉強する際の意識も変わるのでしっかり確認していきましょう。
立教大学の地理は系統地理、地誌などすべての範囲から出題されます。
大問は全部で3つ。解答形式はマーク式と記述式で、毎年、数行程度の論述問題が出題されます。
記述問題では重要語句のスペルミスは得点につながりません。曖昧な知識ではなく記述できるレベルまで落とし込む必要があります。
立教大学地理の配点は次のようになっています。
150点/550点…異文化コミュニケーション学部、観光学部
100/500…コミュニティ福祉学部
100点/400点…現代心理学部
100点/300点…社会学部
試験時間は60分。時間的には余裕があるため、それほど気にする必要はありません。
大問1つを15分程で解き、最後には10分程度見直しをするとよいでしょう。
難易度は標準レベル。細かい知識ではなく基本的な知識をしっかり理解できているかが問われます。
次に立教大学の地理の入試傾向を2つ解説します。
入試傾向を知っておくことで効率の良い勉強が出できるので、しっかり押さえていきましょう。
入試傾向の1つ目は全範囲まんべんなく出題されることです。そのため苦手をつくらない勉強をする必要があります。
立教大学は人気大学のため倍率が高いことが予想されます。つまり高得点での戦いというわけです。
地理では極端に難しい問題が出題されるわけではありません。基本的な知識で穴を作らないように、幅広く勉強しましょう。
入試傾向の2つ目は地図の読み取り・統計資料問題が頻出であることです。地理は日本史や世界史とは違い、暗記科目ではないといわれます。
実際に立教大学の地理でも正しい語句を答える問題ではなく、地形断面や雨温図等を読み取る問題が頻出です。
まずは基礎知識を固めることが優先ですが、知識をもとに読み取る問題も出題されると知っておきましょう。
立教大学の地理の傾向は
・全範囲まんべんなく出題される
・地図の読み取り・統計資料問題が頻出
ということでした。
次はこれらの傾向を持つ立教大学の地理の対策ポイントを2つ解説します。
対策ポイントの1つ目は選択、記述、論述の総合的な力を鍛えることです。立教大学の地理はマーク式と記述式問題があり、論述まで出題されます。
一問一答のような単調な知識ではなく総合的な力が必要です。ですが問題自体は難易度の高いわけではありません。
そのため共通テストレベルの知識を
・書ける
・意味を説明できる
くらいまで落とし込むことが大切です。
用語一つひとつの意味をしっかり理解できているか確認しながら勉強しましょう。
対策ポイントの2つ目は読み取る力をつけることです。地理は問題には二種類あります。暗記が求められる問題と、読み取る力が求められる問題です。
暗記が求められる問題は
・気候帯の知識
・東南アジアで工業化の進んだ順番の知識
など、用語を答えたり選択肢を選んだりする問題です。
一方、読み取る力が求められる問題は地理の知識をもとに「この地域は、この条件がそろっているから、この農作物が採れ、この産業が発展しているのでは」と分析する問題。
立教大学の地理では地図や資料を使った問題が頻出です。そのため暗記だけでなく、読み取る力をつける必要があります。
立教大学の地理の
・入試傾向
・対策ポイント
を押さえた後は高得点を取るための具体的な勉強法を3つ解説します。
受験で陥りがちな罠を防止する勉強法になっていますのでぜひ一読ください。
1つ目の勉強法は系統地理→地誌の順で学ぶことです。実は地理は系統地理と地誌に分けられます。
系統地理とは
・「気候・地形・植生」などの自然環境にかかわるもの
・「宗教、人種・産業・都市の構造や公害」などの人間の活動に関わるもの
・「資源の開発」などの自然環境と人間の活動が複雑に絡んでいるもの
についてみていくこと。
一方地誌とは地誌は、「アジアや北米、ヨーロッパといった各地域について系統地理のあり方をみていく」ことです。
イメージとしては系統地理で理論を学び、地誌で具体的な事象を見ていく感じです。
そのため地誌から学ぶとその場で使える知識としてしか認識できません。
しかし系統地理から学べば、地誌の際に系統地理に当てはめて考えられるので効率よく学習できます。
まずは系統地理を学び、その後に地誌を学びましょう。
2つ目の勉強法は統計集・地図帳を使い倒すことです。統計資料や地図の読み取り問題が頻出のため、統計集・地図帳は必須です。
文章で学んだ知識を統計集・地図帳で確認する癖をつけましょう。おすすめなのは統計集・地図帳に覚えにくい知識を書き込んでいくことです。
例えばメキシコシティの横に「農村からの人口流入 多」というように端的に要点を書きこんでいきます。
すると勉強すれば勉強するほど自分の苦手が集まったオリジナルの参考書が出来上がっていくのです。
視覚的に覚えられるのでぜひ試してみてください。
3つ目の勉強法は問題に多く触れることです。受験でありがちな落とし穴がインプットばかりしてしまうこと。
しかし問題に触れアウトプットすることで
・自分の苦手があぶりだされる
・知識が整理される
・問題形式に慣れる
ことになり学力は向上します。
とくに読み取る力が必要な問題は演習を積む中でどのように出題されるのかがわかり、インプットの質も上がっていくでしょう。
多くの問題に触れて効率的に学力を伸ばしていきましょう。
ここまで立教大学地理の
・入試傾向
・対策ポイント
・勉強法
を解説してきました。
ここからはさらに具体的に、立教大学の地理対策でおすすめの参考書を5つ紹介します。
下に行くほど難易度の高い参考書になっていますので、自分のレベルに合わせてご覧ください。
1つ目の参考書は「山岡の地理B教室」シリーズのPARTⅠ・PART Ⅱの2冊です。
地理初学者にまずおすすめの参考書で、PARTⅠでは自然地理単元、PARTⅡでは人文地理を学べます。
それぞれ300ページ前後で構成され、ボリュームがそれなりにあります。
ですが全体を通して講義形式で書かれているため「教科書の硬い文章では頭に入らない」という人でも無理なく読み進められるのがいいところ。
さらに地形や気候、地域ごとの特徴を覚える暗記だけではなく
・どのように地図やグラフを読み解いていくのか
・なぜこのような地理的現象が起きているのか
という頭の使い方を学べる参考書です。
学習の進め方としては
・二つでセットなのでPARTⅠ・PARTⅡ学習する
・PARTⅠの後にPARTⅡを学習する
ようにしてください。
二つ合わせて二週間ほどで読み終えられます。こちらは初学者向けの参考書ですので、完読した後はハイレベルな参考書にも取り組みましょう。
2つ目の参考書は「共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本」です。
「共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本」はこれ一冊で共通テスト9割が取れる参考書。
ですが共通テストだけでなく、MARCH・早慶・国公立でも必要な知識がほぼ網羅されています。
注意点としては地理を学んだことがないという人には向いていないということ。
なぜなら地理の基本的な知識をどのように使って問題を解いていくかという実践的な参考書になっているからです。
そのため地理を勉強したことがない人は先ほど紹介した「山岡の地理B教室」を二週間ほどで終わらし、基礎知識を身に付けた後に「共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本」に取り組みましょう。
また480ページほどありボリュームたっぷりですが、他の網羅的な参考書と比べるとかなり少ないことがわかります。
一冊で効率的に勉強したいという人におすすめの参考書です。
「共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本」で受験に必要な知識を網羅した後は問題集や過去問に取り組んでいきましょう。
3つ目の参考書は「大学受験 ココが出る!!地理Bノート」です。
「大学受験 ココが出る!!地理Bノート」は地理に必要な知識を一気に暗記することに特化した参考書です。
過去10年分の地理A、Bの問題を分析しており、31のテーマごとに、空欄補充を埋める形で勉強します。
暗記量は多いですがこれ一冊でMARCHレベルの力をつきます。
ただし注意点は暗記に特化しているため
・詳しい説明
・問題の解き方
についての解説はありません。
講義系参考書を追加して、「なぜ」の部分や、どのように問題を解いていくかを補強していきましょう。
4つ目の参考書は「瀬川聡の共通テスト地理B 超重要問題の解き方」です。
「瀬川聡の共通テスト地理B 超重要問題の解き方」は地理編と地誌編の2冊が出版されています。
「瀬川聡の共通テスト地理B 超重要問題の解き方」の特徴は初心者でも共通テスト9割を目指せること。
地理では暗記で答えられる問題だけでなく、その場で与えられたグラフや図から読み取り解答する問題が出題されます。
この参考書では地理が苦手な人でも頻出の解法や考え方をわかるように、かみ砕いて説明してくれます。
構成はまず「板書」のコーナーで必要な暗記事項の確認。
「解説」で問題の解き方や考え方をインストールし、最後に「地図帳をチェックしよう!」を使い地図上で学んだ知識の確認する形です。
前からページを進めれば地理に必要な力が自然と身につくような作りになっているので、前から順番に進めていきましょう。
地理が苦手な人がわかりやすい解説で、共通テスト9割の実力をつけたいときにおすすめです。
5つ目の参考書は「実力をつける地理100題」です。
「実力をつける地理100題」は難関私大や国公立レベルの力をつけていきたい、上級者向けの参考書です。
論述問題など難易度の高い問題が100題掲載されています。
ハイレベルではありますが解説では、解答に必要な情報だけでなく周辺知識も詳しく説明されています。
周辺知識も身に付けることで地理の実力はどんどん伸びていくでしょう。
ただし一度にすべて覚えようとすると量が多いので、まずは解答に関する知識に絞り、その後、他の知識を補強していきましょう。
難関私大や国公立二次に対応できる力をつけたい人におすすめです。
ここまで立教大学の地理について紹介してきました。地理は日本史や世界史に比べ暗記量も少ない教科です。
しかしその分、地図やグラフから読み取る問題が出題されます。
紹介した勉強法や参考書を使って、立教大学の地理で合格点をとれる実力を身に付けていきましょう。