受験情報

2021.08.18

【立教大学の世界史の入試傾向と対策】勉強法やおすすめ参考書も紹介

目次

「立教大学の世界史入試について知りたい!」
「立教大学の世界史ってどうやって勉強したらいいの?」

そんな疑問を持っている人も多いと思います。この記事ではそんな疑問解決します。

具合的には
・立教大学の世界史の入試基本情報
・立教大学の世界史の入試傾向を解説
・立教大学の世界史は難化している?今後の予想も
・立教大学の世界史の対策ポイント
・立教大学の世界史で高得点を取るための勉強法
・立教大学の世界史対策におすすめの参考書3選
の順に解説します。

10分くらいで読めますし、立教大学の世界史をどのように勉強していけばいいかわかる可能性が高いのでぜひ一読ください。

立教大学の世界史の入試基本情報

まずは立教大学の世界史の入試基本情報を押さえていきましょう。

出題範囲

立教大学世界史では古代から近現代まで偏りなく出題されます。2018年には受験ではなかなか出題されることのない、先史時代の問題も出題。

分野別にみても文化史、政治史、経済史など1つの大問でいろいろな角度から問われています。

出題形式と解答形式

出題形式は大問2つ、設問は30問程度となっています。

設問は
・語句の穴埋め
・正誤問題
・選択問題
・1~2行の記述問題
から主に構成されており、マーク式と記述式で答える形です。

問題数は他の大学と比べると少なめですが、基本的には癖のない問題と言えます。

配点情報

立教大学世界史の配点は次のようになっています。

200点/600点…文学部(史学科)
150点/550点…文学部(キリスト教学科、文学科、教育学科)、異文化コミュニケーション学部、観光学部
100/500…法学部、コミュニティ福祉学部
100点/400点…経済学部、現代心理学部
100点/350点…経営学部
100点/300点…社会学部

試験時間と時間配分

立教大学の世界史の試験時間は60分です。大問2つで設問数は約30問ですから1問当たり約2分のペース解答できます。

1問2分は他の大学と比べてかなり余裕のあるペースです。そのため落ち着いて問題を解き、最後に見直しの時間とるようにしましょう。

具体的には25分ずつで解き、10分ほど見直しをするのが理想です。

立教大学世界史の3つの特徴

ここでは立教大学世界史の3つの特徴を解説します。

問題数が少ない

1つ目の特徴は問題数が少ないことです。立教大学の世界史は試験時間が60分なのに対し、問題数は約30問。

これは他の大学と比べても問題数が少ないといえます。ただでさえ緊張する入試において焦らなくていいことは大きなメリットですね。

しかし逆に言えば1問当たりの配点が高いということでもあります。

そのため受験中はケアレスミスに気を付けることはもちろん、受験当日苦手な分野が出て大きく失点することのないように幅広く勉強する必要があります。

年代問題が頻出

2つ目の特徴は年代問題が頻出することです。幅広い時代から出題される立教大学の世界史ですが、毎年、年代に関する問題が多く出題されています。

形としては実際に年号を直接聞いてくる問題もあれば、年代の知識から類推して答える問題まで様々です。

そのため出来事と一緒に具体的な年代まで暗記するようにしましょう。

論述問題がでる

3つ目の特徴は論述問題がでることです。立教大学の世界史はマーク式と記述式で解答しますが、例年1~2行程度の論述問題が出題されています。

「時代背景」や「歴史的意義」が問われますので、歴史の流れを把握し、端的に解答することが必要です。

問題数が少ない分、論述問題もしっかりとっていきたいところ。なぜこの出来事が起きたのかという時代背景まで理解するようにしていきましょう。

何割とれば良いのか

立教大学の世界史では8割を取れば合格の可能性は高いといえます。

立教大学では合格最低点が公表されていないため、個人の成績開示から予想することしかできません。

そのため8割取れば絶対大丈夫とは言えませんが、かなり安心できる点数です。過去問などを解いて8割を安定して取れる状態を目指しましょう。

立教大学の世界史は難しい?難易度を分野ごとに解説

立教大学の世界史はほとんどが教科書レベルの問題です。そのため教科書や参考書の「ここが重要」という部分を覚えていくことが一番、得点アップにつながります。

ただしテーマ史が多いので、まとまった時代や分野ごとではなく、幅広い範囲から問われることになります。

だから曖昧な知識ではなく、いつでも取り出せるレベルまで定着させる必要があるでしょう。

また一部ですが、明らかな難問が出題されます。ここは他の受験生も取れない可能性が高い問題ですので気にする必要はありません。

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立教大学の世界史の入試傾向を解説

勉強を始める前にまずは傾向を押さえておきましょう。

傾向を押さえていくことで同じ参考書をやるにしても、意識するポイントが変わり勉強の質が上がります。

立教大学は2021年度から入試制度が大きく変わり、文学部以外の個別日程入試がなくなり全学部入試に統一されました。

そのため全学部入試と文学部入試に分けて解説します。

全学部入試

まずは全学部入試の入試傾向について解説します。

正誤問題が頻出

1つ目の傾向は正誤問題が頻出であることです。立教大学の世界史の出題パターンはいくつかありますが、その中でも正誤問題が良く出ます。

正誤問題ではすぐに解答できる消去法が有効です。消去法を行うためには年代、人物、出来事の正確な暗記が必要とされます。

例えば「715年大宝律令が…」とあれば、この時点で715年が違うため、誤った選択肢と判断できます。

これは大宝律令が710年だという出来事と年号の知識があるからできることですよね。

頻出である正誤問題で得点するためにも正確な暗記を心がけましょう。

地図や図表を使った問題が出る

2つ目の傾向は地図や図表を使った問題が出ることです。地図や図表を使った問題は受験生が苦手とするところ。

文章を読み込む勉強のみではなかなか得点できないからです。文章と地図、図表を結び付けて覚えていく必要があります。

そのため地図や図表があるところでは必ず内容を確認する癖をつけましょう。

参考書、教科書の脚注やコラムまで読みこんでおくことがおすすめです。

文学部入試

次に文学部入試の傾向について解説します。

様々なテーマで出題

1つ目の傾向は様々なテーマで出題されることです。

他の大学の世界史ではある時代について聞かれることも多いですが、立教大学ではテーマ史として幅広い範囲について聞かれることが多いです。

例えば「コーヒーを巡る世界史」や「伝達の歴史」などが過去に出題されています。しかしこれはコーヒーの歴史を勉強しなければならないという意味ではありません。

コーヒーの歴史に関連して、幅広い時代・国についての知識が問われるのです。結局、形は変わっても聞かれている知識は同じということ。

過度に恐れる必要はありませんが時代ごとに覚えていた知識がテーマ史の形ででると回答できないこと多々ありますので、テーマ史の勉強をする必要があります。

基礎を身に付けた後は、のちに紹介する「実力をつける世界史100題」を使ってテーマごとに知識をまとめていきましょう。

縦の歴史と横の歴史が出る

2つ目の傾向は縦の歴史と横の歴史が出ることです。先ほど述べたように立教大学はテーマ史が頻出です。

そのため大問1つで、ある特定の時代ではなく様々な時代について問われます。

だから通史で勉強しておくことはもちろん、イギリスが産業革命の時、他の国はなにをしていたのかなどの横の歴史を押さえることが大切です。

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立教大学の世界史は難化している?今後の予想も

全国共通テストが導入され、2021年度から立教大学の入試制度も大きく変わりました。

変革の時期に当たる現在、立教大学の世界史は難化しているのでしょうか。今後の予想もしていきます。

立教大学の世界史は近年難化しているのか?

立教大学の世界史は難化しています。

正確には世界史自体の難易度は変わっていませんが
・受験者数の増加
・合格者数の減少
によって倍率が上昇しています。

まず受験者数の増加は立教大学の入試制度の変更によるもの。文学部以外の個別日程をなくし、全学部日程に統一したことで受験の機会が最大5回までに増えました。

代々木ゼミナールの「志願者数増加上位20大学」によると立教大学は第2位に入っており、2021年度の志願者が前年度よりも4167人増加しています。

次に合格者数の減少は文部科学省が進める定員厳格化によるもの。定員厳格化により私立大学の合格者数は定員の1.1~1.2倍までと定められました。

・受験者数の増加
・合格者数の減少
により立教大学の入試全体が難化しているといえるでしょう。

今後難化する可能性は?

今後も立教大学入試は難化していく可能性が高いです。大きな要因にコロナウイルスによる「安全志向」の強まりがあります。

コロナで
・経済的事情から浪人できない
・倍率などの予想が立てづらい
などの不安が増長します。そこで自分のレベルより下の大学を受験しようとなるのです。

つまり本来、早慶レベルの受験生がMARCHレベルの大学を受験するということ。
今後難化していくことが予想されます。

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立教大学の世界史の対策ポイント

立教大学の世界史の対策ポイントについて解説します。

苦手分野をなくす

1つ目の対策ポイントは苦手分野をなくすことです。立教大学は分野、時代ごとに出題されることもありますが主に大きなテーマ史で出題されます。

そのため苦手分野があっては失点は免れません。幅広く勉強し苦手分野をなくしていくことを心がけましょう。

記述できるようにする

2つ目の対策ポイントは記述できるようにすることです。立教大学の世界史はマーク式と記述式で出題されます。

記述式は
・論述
・一問一答のように単語を書く問題
がほとんどです。

そのため「選択肢だったら選べるが自分では書けない」状態では不十分。あと一歩進み、自分で書けるレベルを目指しましょう。

論述問題は過不足なく簡潔に書く

3つ目の対策ポイントは論述問題は過不足なく簡潔に書くことです。立教大学では1~2行の論述問題が頻出。

難易度としては語句の意味や教科書レベルの内容をしっかりわかっていれば心配ないレベルです。

そのため基本的な内容を簡潔にまとめて答える練習をしましょう。

立教大学の世界史で高得点を取るための勉強法

ここまで立教大学の生物の
・入試傾向
・難化について
・対策ポイント
を見てきました。

ここでは高得点を取るための具体的な勉強法を3つ解説します。

受験で陥りがちな罠を防止する勉強法になっていますのでぜひ一読ください。

一問一答で基本語句を覚える

1つ目の勉強法が一問一答で基本語句を覚えることです。

歴史が苦手な人に多いパターンが教科書を読んでも知らない語句が多すぎて、理解できないというもの。

まずは基本語句を覚えましょう。有効な参考書は一問一答形式のもの。一問一答で単語を覚えた後に教科書や参考書に取り組むと驚くほど頭に入ります。

通史を徹底して覚える

2つ目の勉強法は通史を徹底して覚えることです。先ほど述べたように基本語句を覚えた後は通史を行いましょう。

人は単体の知識よりも、つながりのある知識の方が忘れにくくなっています。通史を勉強し単体だった基本語句の知識をストーリの形で覚えていきましょう。

横のつながりを押さえる

3つ目の勉強法は 横のつながりを押さえることです。

立教大学の世界史を解くためには通史で整理された知識を、横のつながりを意識してまとめ直すのがとても有効です。

つまり「インドでこういうことが起こっていた時イタリアはどうなっていたか」などの同時期の他国の状態を把握しておくということ。

これをすることでテーマ史が頻出の立教大学世界史にも対応できる確かな力が付きます。

立教大学の数学対策におすすめの参考書3選

ここからは具体的に、立教大学の世界史対策でおすすめの参考書を3つ紹介します。

「山川世界史一問一答」

1つ目の参考書は「山川世界史一問一答」です。世界史は暗記量が多いことから一問一答形式の参考書と相性が抜群です。

そのため多くの一問一答形式の問題集が出題されており、難易度は様々となっています。

その中でも「山川世界史一問一答」は教科書の重要語句を中心に作られた一問一答。シンプルなレイアウトで、受験に必要な情報だけを学べます。

立教大学で合格点を取るにはぴったりの参考書です。

「詳説世界史B」

2つ目の参考書は「詳説世界史B」です。「詳説世界史B」は教科書としても良く使われており、受験必要な知識がほとんど詰め込まれています。

大学によっては「詳説世界史B」を元に問題を作っているところもあり、受験では定番の参考書です。

一問一答で覚えた知識を「詳説世界史B」で繋げていき、一つの線にしてほしいと思います。

「実力をつける世界史100題」

3つ目の参考書は「実力をつける世界史100題」です。

この参考書は立教大学の受験対策にピッタリ。なぜなら、テーマ史を扱った問題が多く載っているからです。

解説と問題が別の冊子になっており、解説では図や表を使って詳しい解説をしてくれます。

「詳説世界史B」を取り組んだ後に「実力をつける世界史100題」をやれば合格間違いなしです。

まとめ

ここまで立教大学の世界史について解説してきました。受験は正しい方法で、勉強すればかならず成果が出ます。

後はどれだけ頑張れるかどうか。立教大学に入学した姿を思い浮かべて、頑張っていきましょう。

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