受験情報
2021.08.01
目次
立教大学は、日本で初めて観光学部を開設しました。
多種多様な異文化を学びたいと考えている方や、国際的な交流に興味がある方にとって非常に魅力的な学部に感じるのではないでしょうか。
そこで今回は、立教大学観光学部を検討している受験生に向けて、立教大学観光学部の入試情報や就職状況、評判などを徹底的に解説していきます。
観光学部は、立教大学が1998年に日本で初めて開設した学部です。 立教大学観光学部では、海外とのネットワークを広げ、国際化を活発化させていくプログラムが多く実地されています。 ビジネスを中心とする学びばかりではなく、文化や地域なども学ぶことでさまざまな価値観を養うことができます。
立教大学観光学部の学科には、「観光学科」と「交流文化学科」の2学科があります。 ここからは、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
観光学科は「観光産業の経営」、「観光による地域活性化」という2つの視点から構成されています。 旅行業、宿泊業、交通業などの経営や観光地、リゾート地の開発、それに伴う問題など観光に関わるあらゆる分野についての充実したプログラムを学ぶとともに、観光産業をホスピタリティー事業ととらえ、新しい観光産業を模索し地域に貢献する人材の育成を目指します。
交流文化学科は、国際親善や国際交流など観光による交流的側面が、地域に与える影響について学ぶという視点と観光による交流が与える文化的影響を学ぶという視点に基づいて学習が進められます。 実地体験や社会調査、ボランティア活動などのフィールドワークを体験しながら、国際交流に必要な語学や教養を身につけ、観光業を通じて国際人として活躍できる国際公務員、ジャーナリスト等の育成を目指します。
観光学部は埼玉県新座市の新座キャンパス内にあります。 新座キャンパスは東武東上線志木駅から徒歩15分です。 志木駅から路線バス、スクールバス(午前中なし)が運行しています。 またJR武蔵野線新座駅からは徒歩25分です。 新座駅からは路線バス、スクールバスが運行しています。 新座キャンパスは池袋から30分です。 広大な敷地が広がる穏やかな雰囲気のキャンパスで、スタジオ棟や体育施設が点在しています。
立教大学観光学部の2021年度初年度学費納入金は入学金200,000円、授業料1,121,000円、研究会費1,500円、学生健康保険互助会費3,500円、計1,326000円です。
立教大学観光学部の2021年度の在学者数は、男555名、女993名の計1548人で、男女比は36対64です。 2021年度の入学者数は、観光学科男76名、女128名、交流文化学科男44名、女122名、学部全体では男120名、女250名の計370名で男女比は32対68です。
立教大学の観光学部は、現代社会における観光の役割について研究を目標にしている学部です。 また、立教大学観光学部では、「フィールドを世界に広げ、リアリティに満ちた学びの場を提供するオンリーワンの観光教育」を教育理念に掲げています。 観光地での文化交流、国際交流など多角的な面から観光を視ることで、世界各国のさまざまな文化・価値観を学べます。 また、他の大学での観光学部はビジネスを中心に学習するこが多いですが、立教大学の観光学部では歴史学や社会学を観光の視点から見ることも学習内容のひとつです。 人と人との交流で生まれる文化や、喜び、価値観の変化なども観光学部の学習に含まれるため、幅広い視点からあらゆる社会を理解する能力を身につけられます。
ここからは、立教大学観光学部ならではの特徴や特色を3つに絞って紹介していきます。
観光学部のパイオニアである立教大学では、国際的に評価の高い海外の有力大学と交流協定を結んでいます。 学生の短期交流プログラム・相互訪問・交換留学・共同教育プログラム・教員交換・国際共同研究など、多岐に渡る活動で信頼関係を構築し、海外とのネットワークの幅を広げています。
立教大学観光学部では、ステップバイステップで実施する学部独自の国際教育プログラムが多彩です。 夏休みに行う短期プログラムや海外での学習を深めることができる学部間協定校や大学協定間の交換留学、フロリダ州にあるディズニーワールド関連施設でおこなうディズニーインターンシップなどがあります。
立教大学観光学部は、さまざまな視点から観光の役割について考える学部です。 歴史や社会の流れについても学習する機会があるため、観光産業だけでなく幅広い分野で活かせる力が養えます。 また、学生が卒業後に各自の特性に合わせた進路選択をできるように、インターンシップを用意していたり、進学や就職などを相談できるキャリアサポートで学生を支援します。
立教大学の看板学部トップ3を発表!学部のカーストについても解説ここからは、立教大学経営学部の偏差値や入試方式ごとの受験科目などの入試情報について解説していきます。
観光学科の偏差値は57.5で、倍率は4.5‐9です。 交流文化学科科の偏差値は60.0で、倍率は2.2-5.7です。
立教大学観光学部の受験科目と配点は以下のとおりです。
国語(配点200点)
国語総合(漢文を除く)、現代文B、古典B(漢文を除く)
選択(配点150点)
地理歴史、公民
日本史B、世界史B地理B、政治・経済
数学
数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(数列・ベクトル)
※いずれかかから1科目選択
外国語
「英語資格・検定試験のスコア」または「大学入学共通テストの外国語(英語リスニング含む)」(配点200点)
立教大学観光学部共通テストの科目とボーダーは以下のとおりです。 得点率は、観光学科が75~84%、観光学科が73~81%が目安です。
国語(配点200点) 国語(漢文を除く) 外国語(配点200点)【100】 英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語 ※いずれかから1科目選択 ※リスニングを課す 選択(配点100点) 地理歴史、公民 日本史B、世界史B地理B、政治・経済 数学 数学Ⅰ・数学A、数学Ⅱ・数学B 理科 物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、物理、化学、生物学、地学 ※いずれかから1科目選択 ※理科基礎は2科目で1科目とみなす
国語(配点200点) 国語(漢文を除く) 数学(配点100点) 数学ⅠA 外国語(配点200点)【100】 英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語 ※いずれかから1科目選択 ※リスニングを課す 選択(配点1科目100点) 地理歴史、公民 日本史B、世界史B地理B、政治・経済 数学 数学Ⅱ・数学B 理科 物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、物理、化学、生物学、地学 ※いずれかから3科目選択 ※理科基礎は2科目で1科目とみなす ※地理公民、数学、理科からの選択では、地歴・公民から1科目上選択すること(公民・理科の各2科目の選択は不可)
立教大学観光学部の偏差値は、観光学科が57.5、交流文化学科が60.0です。 立教大学内の他の学部と比較すると、合格のハードルはやや低めです。 そのため、立教大学の観光学部は狙いやすい学部と言えるでしょう。
立教大学観光学部では、2021年からの新大学入試から入試内容が変更されました。 学部独自試験で英語が廃止され、大学入学共通テストまたは英語外部試験が必須となりました。 以前よりも、入学のチャンスは掴みやすくなったため、各科目の入試傾向を知り優先順位をつけてこなしていきましょう。 ここからは、立教大学観光学部の入試で対策しておくべき点を3つ紹介していきます。
立教大学観光学部の国語の現代文では、立教大学の特徴でもある内容合致問題が出題されます。 問題の選択肢にある一文の真偽を判断して解答していく必要があるため、読解スピードと正確性の両方が求められます。 さらに、本文に難易度の高い語彙が含まれることも多いため、高い語彙力は合格への必須条件と言えるでしょう。 読めない漢字や書けない漢字はリストアップして、読み書きは完璧になるようにしておきましょう。
立教大学観光学部の数学は、小問集合で、幅広い分野から出題されます。 難易度は標準レベルのものがほとんどであるため、苦手な分野が出ないようにまんべんなく基礎を抑えておきましょう。 また、微分積分法・図形からの出題がここ数年で増えているため、対策は必須です。 誘導形式の問題では、流れや出題者の意図を理解して解いていかなければいけません。 さらに融合問題も出題されるため、複数の分野の知識を身につけ、簡潔に解答するためにも過去問で問題形式に慣れておきましょう。
立教大学観光学部の世界史は、教科書レベルの基本知識が徹底できていれば、解ける問題がほとんどです。 ただし、近年では年代関連の難問が出題されることも比較的多く、難易度はやや高めです。 全体的に見ると標準レベルですが、見落としやすいテーマ史の出題も多いため、幅広い時代を抑えておかなければいけません。 年代の暗記も重要ですが、並べ替えの場合は時代背景を理解する必要があります。 記述式の問題も多いため、重要年代は確実に覚えて、用語・人名・漢字は正確に書けるようにしておきましょう。
【立教大学の学部偏差値ランキング】おすすめ学部や学部序列も解説立教大学観光学部では、旅行好きで活発な学生が多く個性豊かな雰囲気が感じられます。 がっつりと勉強を求める人には少し物足りなく感じてしまうかもしれませんが、アルバイトやサークルなど大学生活を楽しみやすい学部です。 また、観光学科では観光事業でどのようにお金を作り出すのか集客についても学ぶため、経済学部に近いような雰囲気を感じることもあります。
ここからは、実際に立教大学観光学部の学生の特色について3つ紹介していきます。
立教大学の観光学部の男女比は、女子学生が多めです。 また、学部によってはほとんどが女子学生ということも少なくないようです。
立教大学の観光学部では学部柄、旅行好きの人が多いです。 一緒に遠出をしたり、旅行をしたり、共通の趣味を楽しめます。 また、海外経験のある人も多く、さまざまな話を聞けます。
立教大学観光学部では比較的、穏やかでおっとりしている学生が多いようです。 また真面目な人が多く、ほのぼのとしたキャンパスライフを送りやすいです。
池袋キャンパスと比較すると、やや落ち着いた雰囲気で、サークルも控えめなものが多い印象です。 また、入っている学部も3学部と少なめであるため、知り合いとすれ違うことも多く、友人関係が広がりやすいです。
ここからは、立教大学の就職状況についての情報を紹介していきます。
立教大学観光学部の2019年度の就職先は以下のとおりです。
日本旅行、日本航空、楽天、全日本空輸、東武トップツアーズ、第一生命保険、東日本旅客鉄道、東日本高速道路、JALスカイ、ANAエアポートサービス、エイチ・アイ・エス、JTB、星野リゾート、星野リゾート・マネジメント、りそなグループ、藤田観光、みずほフィナンシャルグループ、東京海上日動火災保険、良品計画、東京都特別区、帝国ホテル、近畿日本ツーリストコーポレートビジネス、日本コンベンションサービス、森トラスト・ホテルズ&リゾーツ、パーソルプロセス&テクノロジー、日本マスタートラスト信託銀行、あいおいニッセイ同和損害保険、羽田空港サービス、ユナイテッドアローズ、JR東日本リテールネット
観光は、現代社会において、大きく拡大・発展を続けています。 また、観光学部の卒業生が求められる職種は、ホテルや旅行ばかりではありません。 官公庁や自治体、出版、放送などの多くの産業が観光と関わりを持っています。 そのため、観光学部の卒業生の知識やノウハウは、多くの場面で必要とされるため、社会的ニーズが高いと言えるでしょう。
ここからは、実際に立教大学観光学部に通っていた学生の評判や口コミを3つ紹介していきます。
観光学だけでなく、歴史学・社会学・人類学・経営学などのさまざまな分野を観光の視点から学べる点が魅力です。 また、実際に観光産業に携わる方の講義や講演を聞ける機会も多く、自身の意欲に合わせて学べます。 分野の違う学びができることで、授業のマンネリ化を防ぎ、常に興味を持って受けることができました。
2年から始まるゼミは、多様な種類があるため選択肢が広がります。 交流文化学科の場合は、少グループに分けたディスカッションが多く、他のゼミに比べても充実度が高いと実感しました。 学生同士で意見を交換することで、お互いの刺激にもなり学習意欲を高められます。 もちろん、ゼミにもよりますが自身の興味関心に沿った研究内容に没頭できるため、個人個人が伸び伸びとできる印象が強いです。
卒業までに知らないサークルがあるほど、たくさんの種類のサークルがあります。 ホテル研究会やトランジット(観光について)などの観光に関連したサークルがあることも面白いなと感じました。 部活の場合は、新座キャンパスには大きなグラウンドや体育館もあるため、体育系の部活はアクティブに活動することができます。
立教大学のディズニーインターンシップとは、ディズニーランドを学びの対象にしたプログラムのことです。 アメリカ合衆国フロリダ州にあるウォルトディズニーワールド関連施設で半年間インターンシップを経験できます。 また、それと同時に週1日セントラルフロリダ大学ホスピタリティ経済学部で、関連の授業を3科目履修します。 このプログラムは、有給であるため高いコミュニケーション能力や共同力などを養いながら、働くことが可能です。
【立教大学の文系学部一覧と偏差値】難易度や受かりやすい学部も紹介今回は、立教大学観光学部の入試情報や就職状況、評判などを詳しく紹介してきました。 立教大学は、日本で初めて観光学部を開設した、観光学部のパイオニアです。 国際的な人々の流れを読みどのような集客をするか、どのように利益を生み出すのかを考え て行動できる力を身につけられます。 プログラムも豊富にあるため、観光学部を希望する学生はぜひ立教大学の観光学部を目指してみてはいかがでしょうか。
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