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2021.08.01

立教大学の入試を徹底解説!入試方式や学部ごとの入試科目もご紹介

目次

池袋と新座にキャンパスを構える立教大学は、オシャレで都会的なイメージを強く持たれています。 しかし、外観だけではなく、高い実力も兼ね備えている名門私立大学でもあります。

そんな立教大学の入試科目や入試の特徴が、どのようなものか気になる人も多いでしょう。 今回は、立教大学の入試方式や学部ごとの入試方式を徹底解説していきます。 立教大学の受験を検討している人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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立教大学の入試概要

立教大学では、一般入試のほか、アスリート選抜・社会人入試など10もの入試方法があります。 さまざまな入試方法があり、バックグラウンドの異なる学生を受け入れる体制が整っていることは、立教大学の強みとも言えます。

立教大学の入試方式

10もの入試方法がある立教大学ですが、一般的な入試方式は、「全学部入試」「個別学部入試」「共通テスト(旧センター)入試」の3つにわけられます。 自分に適した入試方式を選びましょう。 以下では、それぞれの入試方式の特徴について詳しく解説していきます。

全学部入試

全学部入試は、立教大学のキャンパス内でおこなう大学共通テストの成績で合否を決める方法です。 全ての学部・学科・専修から1つの学科・専修を選択して出願します。 3教科式・グローバルの2つの方式から、どちらかを選択して入試を受けます。 3教科式というのは、学科・専修が指定している3教科を受験する方式です。 対して、グローバル方式は、大学が指定している英語資格の級や検定試験のスコアによって英語の科目が免除される方式です。 規定の資格や英語があれば、英語の試験対策が不要となり、他の科目の勉強に時間をさけるため受験を有利に進められます。 また、指定科目数を超えた科目を受験した場合、高得点の科目を優先して合否が決められます。

個別学部入試

個別学部入試は、立教大学のキャンパス内でおこなう、学科・学部ごとに試験びが異なる入試方法です。 試験日が複数に渡りますが、複数回受験できるわけではないため注意してください。 ただし、試験日が被っていなければ、併願が可能です。 1つの試験につき、1つの学科・専修を選択して出願します。 学科・専修が指定する3教科を受験する、3教科方式のみで入試を受けます。

共通テスト(旧センター)入試

共通テスト(旧センター)大学入試センター試験の得点で合否を決める入試方法です。 個別学力調査は課さず、共通テスト(旧センター)のみで合否が決まるため、試験日はセンター試験の日程と同じです。 出願期間はセンター試験前になるため、センター試験の点数が出る前に入試を受ける必要があります。 学部・学科により受験科目数が異なり、3科目型・4科目型。6科目型があります。 3科目型は、理系学部を除く学部・学科・専修です。 4科目型は、文学部文学科ドイツ文学専修および理学部のみです。 6科目型大学文学科ドイツ文学専修を除く学部・学科・専修となります。

立教大学の入試の特徴

以下では、立教大学の入試の特徴を2つ紹介していきます。

英語における外部試験利用

立教大学ではこれまで、学部学科ごとに英語の独自試験をおこなっていましたが、 現在では英語の独自試験が一律で廃止されました。 「大学入学共通テスト(旧センター)」と「指定の外部試験」のいずれかの点数・スコアを提出する形式に変更されました。 使用できる試験は、以下のとおりです。

大学入学共通テスト(英語)

英検(従来型・CBT・S-CBT・S-lnterview)

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ケンブリッジ英語検定

GTEC(CBT・検定版・アセスメント版)

IELTS(アカデミック・ジェネラルトレーニング)

TEAP

TEAP CBT

TOEFL iBT

外部スコアを提出する場合は、複数回受験して最も高いスコアを提出することが可能となり、有利に対策ができます。 細かい条件やスコアなどの詳細をさらに知りたい場合は、公式HPをチェックしてください。

文学部以外の学部は全学部入試に統一

文学部を除く学部は、全学部試験を試験日を5日間にわけて実地する入試方法に統一されました。 従来では、学部ごとに合わせた対策が必要でしたが、文学部を除くほとんどの学部では同じ試験を受けるため、対策がしやすくなっています。 また、同じ学部でも複数日程(3科目選択の場合は最大4つ)受験できるようになりました。 特に希望する学部がなく立教大学を目指す受験生にとっては、入試のハードルが下がったと言えるでしょう。 さらに、複数の日程から選択できるため、他の大学を目指す受験生にとっても日程が被りにくくなり併願しやすいという点も嬉しいポイントです。 文学部のみ、「全学部入試」「学部独自の入試」のどちらかを選択できます。

立教大学の入試問題の特徴とは

学部・科目ごとによって、入試問題や配点などは異なります。 以下では、立教大学の入試問題の特徴を科目別に紹介します。

英語

立教大学の英語の入試問題は、全問マークシート方式で大問が5問出題されます。 文法力・語彙力を問う問題の難易度は標準レベルですが、長文読解は少し高めの難易度です。 試験時間は75分(理学部は60分)ですが、時間の割に文章量や問題量が多いため、試験時間配分には注意が必要。 総語量1500語を超える長文読解プラス会話文や記述式の文法、語彙問題も出題されるので、読解問題は50分以内に終わらせなければなりません。 そのため、レベルの高い速読即解力が必要な試験だと言えます。

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国語

国語の試験時間は75分です。 マークシート方式と記述方式の両方あり、知識問題の難易度は標準より少し高いレベルです。 立教大学の国語の現代文の入試問題では、どの学部でも「内容真偽」が出題されます。 内容真偽とは、本文の内容が合っているかどうかを問う問題のことです。 選択肢が非常に多く消去法が使用できないので、本文中からスピーディーに論拠を見つけ出せるレベルの読解力が求められます。 また、古文では文法・敬語・重要古語を問う問題がよく出題されます。 大学受験の基本単語は300語程度なので、ここは完璧にマスターしておきましょう。 文法はどんな問題がきても対応できるように、品詞分解や基本的な助動詞・助詞の意味まで理解しておく必要があります。

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地歴公民

地歴公民の試験時間は60分です。 立教大学の地歴公民の入試問題は、どれも難易度が標準レベル。 歴史の問題では、古代から現在まで出題されるので幅広い知識を網羅する必要があります。 基礎的な知識を問われる問題が多いからこそ、ミスはできない試験だと言えるでしょう。

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数学

数学の試験時間は60分です。 文系と理系で難易度は異なり、文系は基本から標準レベル、理系は標準レベル。 文系の数学の入試問題では、複素数と方程式・微分・積分や三角関数の方程式・不等式が頻出される傾向にあります。 一方、理系の数学の入試問題では、記述式の比重が大きいことが特徴です。 どちらも基礎的な力を重視される問題なので、教科書や教科書準拠問題集を活用して演習を積み重ね、基本的な解法をしっかりと身につけましょう。

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理科

理科の試験時間は60分です。 標準レベルから応用レベルの難易度で、マークシート方式だけでなく記述式の問題が多く出題されます。 立教大学の理科の入試問題では「化学結合」に対しての配点が大きいのが特徴です。 水素結合や分子間力など頻出事項ばかりなので、記述問題も含めてスムーズに回答できるように演習しておきましょう。 また、化学式の応用や計算式なども頭に入れておく必要があります。 参考書や問題集で見たことがあるような問題しか出題されないので、しっかりと基礎をおさえておきましょう。

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立教大学の入試科目と受験可能回数

以下では、立教大学の入試科目と受験可能回数について紹介します。

6回受験できる場合

・文学部志望(想定されるパターン)

英語+国語(漢文を含む)+日B/世B+数学(文系)

英語+国語(漢文を含む)+日B/世B

英語+国語(漢文を含む)+日B/世B+数学(文系)

6回受験できる場合の条件は以下の通りです。

文学部を志望している人で、日本史Bまたは世界史Bと数学(文系)の2つとも選択可能で、独自試験の英語と漢文の対策もしてる場合は、6回の受験ができます。

※日B/世Bと数学の受験日は同じ日ではありません。 2月6日・8日・12日・13日に「国語+日B/世B」、2月9日に「国語+数学」の組み合わせでの受験になります。

5回受験できる場合

・文学部志望

英語+国語(漢文を含む)+日B/世B

英語+国語(漢文不要)+日B/世B

・文・法・異文化・経済・経営・社会・観光・コミュニティ福祉・現代心理のいずれかを志望

英語+国語(漢文不要)+日B/世B

英語+国語(漢文不要)+数学(文系)

5回受験できる場合の条件は以下の通りです。

①文学部を志望する人で、日本史Bまたは世界史Bを選択して独自試験の英語と漢文の対策をしている場合。

②文学部・法学部・異文化コミュニケーション学部・経済学部・経営学部・社会学部・観光学部・コミュニティ福祉学部・現代心理学部を志望する人で、日本史Bまたは世界史Bと数学(文系)の2つを選択可能な場合。

※日B/世Bと数学の受験日は同じ日ではありません。 2月6日・8日・12日・13日に「国語+日B/世B」、2月9日に「国語+数学」の組み合わせでの受験です。

4回受験できる場合

・文・法・異文化・経済・経営・社会・観光・コミュニティ福祉・現代心理のいずれかを志望

英語+国語(漢文不要)+日B/世B

※うち1日は地理B/政治・経済での受験も可能

4回受験できる場合の条件は以下の通りです。

文学部・法学部・異文化コミュニケーション学部・経済学部・経営学部・社会学部・観光学部・コミュニティ福祉学部・現代心理学部を志望する人で、日本史Bまたは世界史Bを選ぶ場合。(うち1日は地理Bまたは政治・経済での受験も可能)

2回受験できる場合

・理学部志望

英語+数学(理系)+生物/物理/化学

・文・法・異文化・経済・経営・社会・観光・コミュニティ福祉・現代心理のいずれかを志望

英語+国語(漢文不要)+地理B

英語+国語(漢文不要)+政治・経済

2回受験できる場合の条件は以下の通りです。

①理学部を志望している人。

②文学部・法学部・異文化コミュニケーション学部・経済学部・経営学部・社会学部・観光学部・コミュニティ福祉学部・現代心理学部を志望する人で、日本史Bまたは世界史Bを選択できなくても地理Bと政治・経済の2つとも選択可能な場合。

※地理Bと政治・経済の受験日は同じ日ではありません。 2月8日に「国語+地理B」、2月12日に「国語+政治・経済」の組み合わせでの受験です。

1回受験できる場合

・文学部志望

英語+国語(漢文不要)+地理B

1回受験できる場合の条件は以下の通りです。

文学部を志望している人で地理Bを選ぶ場合。

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立教大学の学部ごとの入試科目

以下では、立教大学の学部や学科ごとの入試科目について解説していきます。

文学部キリスト教学科・文学科(英米文学専修/ドイツ文学専修/フランス文学専修/日本文学専修/文芸・思想専修)・教育学科

国語「国語総合(漢文を除く)・現代文B・古典B(漢文を除く)」配点200点

地理歴史・数学「日本史B・世界史B・地理B・数学(数学I/数学Ⅱ/数学A/数学B(数列・ベクトル)」のうちから1科目選択。配点150点 

外国語「英語資格・検定試験のスコアまたは大学入試共通テスト(外国語『英語』)のいずれか。配点200点

文学部史学科

国語「国語総合(漢文を除く)・現代文B・古典B(漢文を除く)」配点200点

地理歴史・数学「日本史B・世界史B・地理B・数学(数学I/数学Ⅱ/数学A/数学B(数列・ベクトル)」のうちから1科目選択。配点200点 

外国語「英語資格・検定試験のスコアまたは大学入試共通テスト(外国語『英語』)のいずれか。配点200点

異文化コミュニケーション部

国語「国語総合(漢文を除く)・現代文B・古典B(漢文を除く)」配点200点

地理歴史・公民・数学「日本史B・世界史B・地理B・政治経済・数学(数学I/数学Ⅱ/数学A/数学B(数列・ベクトル)」のうちから1科目選択。配点150点

外国語「英語資格・検定試験のスコアまたは大学入試共通テスト(外国語『英語』)のいずれか。配点200点

経済学部

国語「国語総合(漢文を除く)・現代文B・古典B(漢文を除く)」配点150点

地理歴史・公民・数学「日本史B・世界史B・政治経済・数学(数学I/数学Ⅱ/数学A/数学B(数列・ベクトル)」のうちから1科目選択。配点100点

外国語「英語資格・検定試験のスコアまたは大学入試共通テスト(外国語『英語』)のいずれか。配点150点

経営学部

国語「国語総合(漢文を除く)・現代文B・古典B(漢文を除く)」配点100点

地理歴史・公民・数学「日本史B・世界史B・政治経済・数学(数学I/数学Ⅱ/数学A/数学B(数列・ベクトル)」のうちから1科目選択。配点100点

外国語「英語資格・検定試験のスコアまたは大学入試共通テスト(外国語『英語』)のいずれか。配点150点

社会学部

国語「国語総合(漢文を除く)・現代文B・古典B(漢文を除く)」配点100点

地理歴史・公民・数学「日本史B・世界史B・地理B・政治経済・数学(数学I/数学Ⅱ/数学A/数学B(数列・ベクトル)」のうちから1科目選択。配点100点

外国語「英語資格・検定試験のスコアまたは大学入試共通テスト(外国語『英語』)のいずれか。配点100点

法学部

国語「国語総合(漢文を除く)・現代文B・古典B(漢文を除く)」配点200点

地理歴史・公民・数学「日本史B・世界史B・政治経済・数学(数学I/数学Ⅱ/数学A/数学B(数列・ベクトル)」のうちから1科目選択。配点100点

外国語「英語資格・検定試験のスコアまたは大学入試共通テスト(外国語『英語』)のいずれか。配点200点

観光学部

国語「国語総合(漢文を除く)・現代文B・古典B(漢文を除く)」配点200点

地理歴史・公民・数学「日本史B・世界史B・地理B・政治経済・数学(数学I/数学Ⅱ/数学A/数学B(数列・ベクトル)」のうちから1科目選択。配点150点

外国語「英語資格・検定試験のスコアまたは大学入試共通テスト(外国語『英語』)のいずれか。配点200点

コミュニティ福祉学部

国語「国語総合(漢文を除く)・現代文B・古典B(漢文を除く)」配点200点

地理歴史・公民・数学「日本史B・世界史B・地理B・政治経済・数学(数学I/数学Ⅱ/数学A/数学B(数列・ベクトル)」のうちから1科目選択。配点100点

外国語「英語資格・検定試験のスコアまたは大学入試共通テスト(外国語『英語』)のいずれか。配点200点

現代心理学部

国語「国語総合(漢文を除く)・現代文B・古典B(漢文を除く)」配点150点

地理歴史・公民・数学「日本史B・世界史B・地理B・政治経済・数学(数学I/数学Ⅱ/数学A/数学B(数列・ベクトル)」のうちから1科目選択。配点100点

外国語「英語資格・検定試験のスコアまたは大学入試共通テスト(外国語『英語』)のいずれか。配点150点

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まとめ

今回は、立教大学の入試方式や入試科目など、入試に関する情報について詳しく解説してきました。 立教大学では、文学部以外は入試制度が統一され、「共通テスト(旧センター)」または「英語外部試験」のスコアを使用する方法に変更されました。 英語が得意な人であれば、「英語の外部試験」を利用することで、入試を有利に進めることができます。 自分に合った学部や入試方式や選び、合格を目指しましょう。

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