受験情報
2021.08.01
目次
立教大学は、文系理系問わず高い人気を得ている名門私立大学です。
東京都内の都内の難関私立大学であるMARCHに属しており、進学ブランドとしても評価が高い大学です。しかし、立教大学のことは知っていても、学部のことまでは詳しくわからない人も少なくないでしょう。
そこで、今回は、おすすめの学部や、学部序列について徹底的に解説していきます。各学部ごとの偏差値をランキング形式でお話しているので、大学選びや学部選びに悩んでいる受験生の方はぜひ参考にしてみてください。
米国聖公会の宣教師創設者であるウィリアムズ主教によって1874年に、「立教大学」が創立されました。もともとは、聖書と英学をわずか数人に教えるような小さな私塾でした。現在では、MARCHに属する名門大学のひとつとして、地位を確立しています。現象には囚われず、自由や個性を重視する「キリスト教に基づく教育」を、建学の理念として掲げています。
立教大学の特徴として、1番に挙げられることは学部や学年関係なく一律で授業を受けられる「全学部共通カリキュラム」でしょう。自分が学んだ専門教育をさまざまな視点に立って見つめ直すことができ、足りない部分の知識を補うことができます。
さらに、授業は教員と一緒に事務部門も企画と提案などをおこなっています。
学生支援をとおして学生に対して理解がある職員と、教育のプロである教員がタッグを組むことで、実社会に役立つ教育を可能にしました。
また、立教大学では2024年までに外国人留学生を2,000名にまで増やすことを目標に掲げており、グローバル化に力を入れています。多種多様な文化や言語に触れられるため、国際交流の場としても魅力的な大学です。
立教大学の偏差値は58.0~67.0です。学部ごとに変動するため、注意しておきましょう。
立教大学のキャンパスには、「池袋キャンパス」「新宿キャンパス」の2つがあります。以下ではそれぞれのキャンパスの情報について紹介していきます。
池袋キャンパスでは、文学部・異文化コミュニケーション学部・経済学部・経営学部・理学部・社会学部・法学部の7学部の学生が学んでいます。ツタが校舎校舎の周り伝った、古風で格式高い雰囲気が印象的です。緑豊かな学内は、赤レンガ調の建物と美しくマッチしています。立地もよく、多くの学生で賑わいを見せています。
新宿キャンパスでは、観光学部・コミュニティ福祉学部・現代心理学の3学部の学生が学んでいます。スタジオ棟や、体育施設が点在しています。賑わいの多い池袋キャンパスに比べ、郊外なためゆったりと落ち着いた雰囲気が特徴です。また、池袋から30分で付くため、アクセスも良く通いやすいです。
【立教大学の特徴を学部ごとに徹底解説!評判・イメージや口コミもご紹介】以下では、大手の予備校が発表している立教大学の偏差値を参考にして、立教大学の各学部ごとの偏差値をランキング形式で紹介していきます。
コミュニティ福祉学部の偏差値は、59.40です。「コミュニティ(社会組織)」と「ウェルビーイング(良き人生・良き生活」のあり方を考えて、未来につながる新しい福祉社会の構築を目指します。多種多様な文化や言語に触れて、新しいグローバルを追求できます。近年、グローバル化が進んでいる今の時代にマッチしている学部です。
理学部の偏差値は59.75です。これからの産業技術を支えていく柱となるのが論理的思考が必要となる「基礎化学」の分野に重点を置いています。実習や演習などあらゆる分野に強くなる基礎力を磨くことが可能です。数学・物理・化学・生命理学などの基礎科学は、新しい技術や文化を作り上げることにつながっています。また、日本初の「サイエンスコミュニケーション」という授業も特徴的です。
立教大学理学部の偏差値はどれくらい?入試科目や対策もご紹介文学部の偏差値は61.29です。文学部では多様な国の文学・歴史・教育など広い範囲で学べます。立教大学での文学部での活動は、「人文学」「人文化学」という言葉で表現されます。過去の先人達が築いてきた成果や遺産に、空間を超えて触れ合うことが可能です。また、キリスト教の教育理念に基づき設立された大学であるため、キリスト教学科もあります。MARCHの中でキリスト教を学べるのは、立教大学と青山学院大学であるため、キリスト教に興味がある受験生にはぴったりな学部です。
【立教大学文学部】入試情報や就職状況、評判を徹底解説観光学部の偏差値は、62.00です。地域や国境を超えた、観光や旅行の重要性を分析する力を身に着けることができます。立教大学の観光学部は、日本の観光教育の草分けと言われているほど、長い歴史を持っていることが魅力です。「ビジネス」としてだけでなく「地域社会」「文化現象」の3つの視点から学び、これから過ごす現代社会を生きる方法を模索します。
【立教大学観光学部】入試情報や就職状況、評判を徹底解説現代心理学部の偏差値は、62.10です。人間のありとあらゆる心理を、実験・観察・調査をして、統計的に分析していきます。学科は、心理学科と映像身体学科の2つです。「心」「身体」「映像」の3つの視点から学び、人間のメカニズムを研究します。映像身体学科の映像や演劇などの創造的な研究が特徴です。
【立教大学現代心理学部】入試情報や就職状況、評判を徹底解説経済学部の偏差値は、62.36です。「豊かな人間性の育成」を目標に掲げています。国・企業・個人の動きを経済のあらゆる視点から分析して、人々の未来のために役立てます。
【立教大学経済学部】入試情報や就職状況、評判を徹底解説法学部の偏差値は、63.13です。法学部には特色が異なる「法学科」「国際ビジネス法学科」「政治学科の3つの学科があります。一部を除けば、どの学科であっても、法学部のほとんどの科目を受講できます。単なる読み書きだけでなく、他者と話し合う力を磨く「基礎文献購読」という授業が特徴的です。
【立教大学法学部】入試情報や就職状況、評判を徹底解説経営学部の偏差値は、63.60です。少人数で課題に取り組み、個々で異なるバックグラウンドを持つ仲間と議論を進めていき考えをまとめます。ビジネスの現場から学んで活動し、未来のビジネスリーダを目指せます。少人数で課題に取り組むことで、チームワークを築きあげる能力が身に付きます。自分の強みを発見しやすく、実社会にも役立つことが多いでしょう。
【立教大学経営学部】入試情報や就職状況、評判を徹底解説社会学部の偏差値は、65.17です。社会学部の学科は「社会学科」「現代文化学科」「メディア社会学科」の3つです。これから生きる社会に何が必要であるか、また解決する方法を自分で考える力が身に付きます。個人間・集団・地域社会などさまざまな社会的観点から、どのように問題に取り組むべきかを学べます。
【立教大学社会学部】入試情報や就職状況、評判を徹底解説異文化コミュニケーション学部の偏差値は、66.40です。文化や言語の多様性を理解し、相手を尊重する心や他社に対する理解力を深めることができます。日本語・英語のほかにもう1つ言語を学べます。
【立教大学異文化コミュニケーション学部】入試や評判、就職状況を解説 立教大学の看板学部トップ3を発表!学部のカーストについても解説以下では、立教大学の穴場学部について3選紹介していきます。立教大学の偏差値は学部によって差があるため、事前にチェックしておきましょう。
個別学部日程の場合であれば57.5と募集人数と比較すると、受験者数が少ないため倍率が低くなります。しかし、全学部日程で入試を受ける場合は、6.2~7.9倍と数字が高くなりやすいので注意しましょう。
倍率はドイツ文学とほとんど変わりませんが、受験者数・合格者数が僅差ではありますが少ないため穴場の学部です。また、ドイツ文学とは違い全学部日程の倍率が4.0~4.5倍とやや低めになっている点もおすすめポイントのひとつです。
法学部と聞くと、難易度を高く感じてしまいますが、法学部政治学科は全学部日程の3教科方式でも倍率3.9倍と低めです。受験者数も比較しても多い方ではないので、狙ってみるのも良いでしょう。 立教大学の強みや魅力を徹底解説!学部ごとの強みや楽しい学部も紹介
ここからは、立教大学のおすすめ学部5選を紹介します。以下のことを参考にして、自分に適した学部を選びましょう!
経済学部は「経済学科」「政策経済学科」「会計ファイナンス学科」の3つから構成されている学部です。学科は3つに分類されていますが、その枠の垣根を越えた柔軟なカリキュラムが特徴。4年次に、先に大学院の講義を履修すると、5年で大学院修士課程を卒業できる「大学院特別制度」が設けられている点もおすすめ学部の理由の1つです。
立教大学の観光学部は日本の観光教育のパイオニアといわれており、日本の観光学部の中ではトップレベルに長い歴史を持っています。経営学・経済学・地理学・社会学・人類学などを学ぶことで、観光についてさまざまな角度から学習することができます。観光や旅行の重要性を学びたい人におすすめの学部です。
「コミュニティ政策学科」「福祉学科」「スポーツウェルネス学科」の3つから構成されているコミュニティ福祉学部。コミュニティ福祉学部は、格差問題・地域社会変容・少子高齢化など、さまざまな福祉問題を抱える現代社会を見つめ直し、新しい福祉社会を構築を目指しています。特徴は、自分自身の身体で感じる体験型の学習が豊富に用意されているところです。各自治体や幅広いコミュニティと連携し、実際の現場でしか味わえない体験学習を可能としています。偏差値は59.40なので、他の学部に比べて受かりやすい点もおすすめの理由です。
【立教大学コミュニティ福祉学部】入試情報や就職状況、評判を徹底解説現代心理学は「心・身体・映像」の3つを総合的・多角的に追求し、現代に則った新しい人間学を目指しています。心理学科と映像身体学科の2つの学科から構成されている学部です。 映像身体学科では、映像や演劇、ダンスなどを通して、創造的な研究も行われています。人間の心の動きや行動の本質を追求しながら、自己成長や将来の展望につながる学習をしたい人におすすめです。
異文化コミュニケーション部は、複言語主義に基づいた教育の実現を目指している学科です。母語である日本語、英語、そして第三の言語を身につけ、少人数クラスや海外留学を通してコミュニケーションやスキルを強化しています。各言語についての理解を深め、多文化共生の課題に取り組める力を鍛えることが可能です。正しい日本語と高度な英語を習得したい人におすすめの学習です。
【立教大学の文系学部一覧と偏差値】難易度や受かりやすい学部も紹介MARCHとは、首都圏の難関私立大学の「明治大学」「青山学院大学」「立教大学」「中央大学」「法政大学」をまとめた大学郡のことをいいます。MARCHに名を連ねる大学を卒業していれば、世間一般では「高学歴」と評価されることが多いです。そんなMARCHの中で、立教大学の偏差値のレベルはどの辺りなのでしょうか?ここからは、MARCHの理系・文系・大学内で最も偏差値の高い学部を比較していきます。
MARCH理系の偏差値
MARCH理系の偏差値は以下の通りです。
明治大学(66~61)
青山学院大学(66~62)
立教大学(63~61)
中央大学(64~61)
法政大学(64~58)
MARCH文系の偏差値
MARCH文系の偏差値は以下の通りです。
明治大学(68~65)
青山学院大学(69~64)
立教大学(69~63)
中央大学(68~62)
法政大学(69~61)
MARCH各大学で1番偏差値が高い学部
MARCH各大学で1番偏差値が高い学部は以下の通りです。
明治大学/文心理社会 現代社会学(68)
青山学院大学/国際政治経済/国際政治(69)
立教大学/異文化コミュ(69)
中央大学/法律(68)
法政大学/グローバル教養(69)
【立教大学の理系学部一覧】難易度や受かりやすい学部も紹介ここからは、立教大学とMARCH以外の大学との偏差値を比較していきます。 偏差値が低い学部と、高い学部で見ていきましょう。
早稲田大学の偏差値は、66.0~73.0です。
慶応大学の偏差値は、66.0~71.0です。
上智大学の偏差値は、57.0~67.0です。
最も低い学部の偏差値で見ると、早稲田大学≠慶応大学>立教大学>上智大学となります。
しかし、立教大学は難易度が上昇し、学部によって早慶に並ぶほど高い偏差値があります。
上智大学と比較すると、僅差ではありますが立教大学の方が偏差値は高いです。
以下では、立教大学が人気の理由について紹介します。
立教大学の学生の気質は、非常に穏やかな人が多いといわれています。 そのため、落ち着いた静かな環境で勉強したい人には、立教大学の雰囲気はとても魅力的に映るでしょう。また、キャンパスは都会のど真ん中にあるので敷地は広大ではありませんが、緑が多く四季を感じられるような建物になっています。食堂は白と黒を基調とした落ち着きのあるシックな雰囲気で、クリスマスシーズンには大きなクリスマスツリーが飾られるなど、ミッション系の大学らしいおしゃれな空間です。
ほとんどの大学では、女性に比べて男性の方が多い環境になりがちです。 しかし、立教大学では男女比4:6と女子の方が多く在籍しており、それに伴い他の大学に比べて女性の活躍の場が増えます。また、女性が多いことで男性側のメリットもあります。大学という場所は、多くの人たちとの交流の場なので、価値観の違う人が身近にいることは非常に大切です。男性と女性では物事に対する観点や重要視する点が異なるので、さまざまな意見を取り入れて自分の成長に繋げられます。女子生徒が多いことで、男女どちらにもメリットがあることが、人気理由の1つでしょう。
交換留学とは、半期または1年間大学を代表して協定校に留学する制度です。 留学先での授業料が免除されたり、単位がもらえるなど、充実したサポートを受けられます。立教大学の交換留学先の協定校は、日本でもトップクラスの数を誇っています。そのため、自分の希望に合った協定校が見つけやすいという点が人気の理由になっているのでしょう。
今回は、立教大学のおすすめ学部や学部序列について詳しく解説してきました。 立教大学の学部に関する知識は深めることはできたでしょうか。各学部ごとにそれぞれの魅力がたくさん詰まっています。学部によって偏差値も異なるので、自分の興味がある分野や学力と照らし合わせて選んでみるのもよいでしょう。立教大学の受験を検討している方は、ぜひこの記事を参考に自分にぴったりな学部を選んでみてください。